2020.10.04 Sun
'07y TC-107" FLHX O2センサーの交換。
トラブルが起きたのは数日前の事ですが、当店の入庫都合やオーナーさんの仕事の都合、そしてレッカー屋さんの予定もあり、本日ピンスポットでのクイック対応となりました。

突然アイドリングが500rpm位に落ちて黒煙を吹き出した、との症状。まずは何はともあれエラーログをチェックする訳ですが、その前に雨で濡れた車体をエアブローしながら各部のチェック。

O2センサー、マフラーよりも下に垂れるような角度で装着されていますよね?海外製マフラーに多いのですが、雨や湿気の事を全く考えていない為、このような位置にセンサーがあります。
O2センサーはとても水気に弱いので、水蒸気が溜まってしまうこの方向には普通付けちゃダメです。ですのでクルマでも単車でもセンサーは水平よりも高い位置にくるような角度に装着されています。
そもそもO2センサーはあくまで”センサー”ですから永久に壊れない訳ではありませんし、長い目で見たら消耗品だと考えて下さい。

ECMはサンダーマックス。コンピューターだけは当店で面倒を見させて頂いております。

O2センサーのハーネスも痛んでいましたが、内部の配線は大丈夫。



まずはサンダーマックスをリンクさせる前に純正スピードメーターに残るエラーログを調べます。今回のトラブルに関係あるもの、関係がないものを切り分けます。

で、サンダーマックスをPCとリンクします。無事リンク出来たのでECM本体には多分問題が無い、という事になります。睨んだとおり、O2センサーが壊れてしまいサンダーマックスが補正しきれなかった事が原因だと思われます。

既存のデータを吸い上げチェックします。やはりデータがバラバラになっていますし、サンダーマックス側のトラブルコードも純正メーターのエラーログとほぼ一致しています。
O2センサーのエラーは前後共に出ていたのでセンサーのみ新品に交換。そしてECMを初期化して新しいデータを入れると一発で直りました。但し他店様で交換したスロットルボディ側のTPSセンサー交換後のIACオートが行われておりませんでしたので、新しいデータにしてから施工。
全く問題無かったのですが、一応オーナーさんに湾岸をスパッと走行してきて頂いて、走行データを最後にチェック。問題なく学習していましたので此れにて作業は無事終了です。そのまま乗って帰って頂けました。
最悪ECMの交換も有り得るかも、と思ってサンダーマックス本体も用意してのクイック対応でしたが、簡単に治って良かったです。

オマケの画像は此方↓
長らく欠品でB/OだったハーレーBT用のFCR41Φ2個が"Bito R&D"様から届きました。
今回入荷分より当店オリジナルのスピゴットとの組み合わせで出荷をして頂いております。

この2個のキャブレターは既に販売済みの分ですが、お取り寄せ可能ですのでご入用の際はお申し付け下さい。

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