2020.09.27 Sun
'89y FXR / '93y DELKRON TC95 FXRP。
持ち込んで頂いたセルスターターが動作するかをチェックをし、ワンウェイクラッチを強化部品に交換します。

ボルト4本を外せばワンウェイは外れます。今回もスパイク製の強化ワンウェイを使用。

スプリングの力でスプラインシャフトが抜けていってしまうので、当方の場合はバイスクリップで軽く挟んでおいて固定しています。

で、完成。グリスアップを含めても小一時間もあれば作業は完了します。

続いてFXRP。ヘッドライトが点きっぱなしになったり、はたまたウインカーと連動して明滅したりと支離滅裂な挙動をしています。まずはイグニッションキーを抜いてもヘッドライトが消えない原因と思われる社外のバッ直ハーネスを外しました。

これでヘッドライトは消えたのですが、今度はウインカーと連動してライトが点滅してしまいます。これはモジュールが怪しい。

純正のウインカーモジュールはそのまま残っているのですが、バッテリーの上にも更にモジュールが追加されていました。何故なのかは分かりませんが、ひょっとするとLEDウインカー用のものなのかもしれません。とはいえウインカーはLEDにはなっていなかったんですけど、、

で、追加されていたモジュールを撤去し、断線していたリアの右側ウインカーの配線も修理しました。
これでウインカーもヘッドライトも問題なく動作するようになりました。良かった良かった。
明日以降最後のチェックを行い、問題が無ければ完成だと思います。

オマケの画像は此方↓
大阪の"ソリッドコアMCW"のテルからオイルシール各種が送られてきました。
これはW1に流用可能なエンジンやプライマリー、足回りといった箇所で使用する部品の数々です。
W1は生産から半世紀が過ぎておりますが、カワサキからはほぼ皆無といって良いほど、どんなに小さな消耗品も既に廃番になってしまっており、純正部品を入手する事は不可能に近いです。
そこで長年W1に乗られている方々がお作りになられているアフターパーツを入手する訳ですが、これがまた、なかなか良い値段します。個人で製作されている場合がほとんどで、知り合いじゃないと入手も難しいという具合。
現在、"ソリッドコアMCW"でもお客さんのW1SAに加え、テル自身でもW1SAをフレームから製作しています。
そんな訳で、各部の寸法を計測し(これは口で言うほど簡単では無いです。兎に角全てパーツを外して計測しなければならないので)、大阪独自の問屋コネクションを使って入手した貴重な部品ばかりです。
部品番号はテルが全て把握しているので今後の部品供給にも問題はありません。
どんな単車でも修理する、テルならではの独自ルートで、まぁ凄いというか呆れ返るというか、、笑
ハーレーにも此れくらいの情熱を傾けてくれてたら、今頃は良い腕のハーレーメカニックになっていたのになぁ〜、なんて思います。

※Wシリーズの修理は承りますが、部品だけを売って欲しい、と言われても、当店でもテルの店でも販売する事はまずありませんので悪しからず。
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