2020.07.18 Sat
TC95 FXRS / '98y FXSTS トップエンド組立。

オイルを染み込ませた新聞紙でピストンがシリンダーに留めてあるのが毎度のお約束。適正クリアランスの証です。

リングエンドギャップを調整します。


ここ最近のV-TWINが取り扱っている社外ピストンは精度が良いですねぇ。リングエンドは調整する事無く全て規定値内。優秀です。再調整する必要が無ければその分作業時間は短くなりますので助かります。
当方は手間が省けますし、オーナー様はお金が節約できます。笑


リングエンドの方向をそれぞれ調整してピストンの準備は完了。

ここで店内にセットしてあったTC95 FXRSとスプリンガーソフテイルを入れ替える為、FXRSの作業を少し済ませておきます。まずはプライマリーオイルを再度注入。

ニュートラルスイッチのコネクターを昨日ようやく受け取ったのでエボ既存の1本線からツインカムの2本線に引き直します。
配線はマイナスアースを増やすだけなので至って簡単ですが、ハーネスの処理が大変なんですねぇ。

メインハーネスの分岐点、丁度バッテリー前方の辺りでニュートラルスイッチへ繋がる配線と油圧センサーに繋がる配線をハーネスチューブから抜き取って独立線にします。

なかなか面倒でしたが終了。これでニュートラルランプが動作するようになりました。

で、FXRSとスプリンガーを入れ替え。

ちょっと一服。脱水症状なのか頭痛がします。

因みに。シリンダースタッドボルト、後期エボは画像のように”ツバ”が下向なんです。前期エボは”ツバ”が上向きなのは皆様も御存じの通り。当方は下向きで組む事が多いです。

で、トップエンドを組みます。


シリンダーベースは社外のMLSにいつものように液状ガスケットを併用して組みました。どんなに急いでいてもここは手を抜けませんので。

シリンダーヘッドまで搭載しました。エンジンを回さないオーナー様ですのでヘッドガスケットはH-D純正品としました。高性能なヘッドガスケットはありますが、値段が馬鹿になりませんので。しかしながら次回剥がし易いよう、ここも液状ガスケットを併用しています。時間工賃は少なくなるよう頑張っておりますが、一切手は抜いておりませんので御心配なく。
但しハイパワーなエンジンを組む時は、段取りと費やす組立時間が違う為、こうはいきませんので御注意を。

続きます。
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