2020.06.28 Sun
TC95 FXRS / '71y W1SA 車体完成。

VPクラッチをインストールした場合、オイルを入れる前に必ず一度エンジンを始動してシフト操作を行っておきます。その後ダービーカバーを外してみて干渉が無いかをチェックします。

6ミリのダービースペーサーを入れたのでボルトも長いものになります。スペーサーは”ブルーパンサー”さんから購入しておりますのでステンレス製のボタンキャップボルトが付属していますが、ここも車体側に合わせてダイヤモンドE/Gの12ポイントボルトに交換。


あとは細かな部分ですがハンドル回りの修正。ブレーキマスターカップが傾いていたり、変なところにスプリングワッシャーが取り付けられていたりしたので修正。ハンドル回りは常に目にする部分ですので手は抜けません。ハンドル交換は比較的簡単ですので皆様ご自身でやられますが、ボルトの種類や向き、ハーネスの取り回しなど蔑になっている場合がほとんど。素人感丸出しは恥ずかしいのでしっかり仕上げます。

装着しているミラーが大き過ぎてクラッチマスターカップと干渉する為、ブレーキマスター用の大きなカップに交換する事が出来ませんでした。

各部調整機能が付いたミラーは必ず緩みます。絶対にロックタイトを併用して下さい。またミラーはなるべくシンプルで軽いものの方が全てにおいて良いです。

さて、ここで昨日のW1の続きです。
まずはシリンダーヘッドを搭載します。


ヘッドボルトはかなり細かく刻んで複数回に分け締めますが、ガスケットが潰れるのを待つ間にエキゾーストをセット。

W1シリーズのトップエンド作業で最も難儀するのがロッカーカバーASSYの取り付けではないかと。
4本のプッシュロッドを確実にロッカーアームにセットしなければなりません。

ロッカーボックスを逆さまに見たところです。奥まった位置にロッカーアームのプッシュロッド受け口が見えるかと思います。どちらもかなり見え難いのです。

ロッカーカバーをヘッドに搭載して車体右側から覗きこんだところ。奥まった位置に2本のプッシュロッドが見えます。プッシュロッドはロッカーアームにセット出来ないと自由自在に動いてしまうのでかなり厄介です。

此方は車体左側から見たところ。ロッカーボックス自体をほんの少しだけ浮かしておき、細長いピックツールを使ってロッカーアームにセンタリングします。兎に角見え難いので四方八方から何度も何度もチェックを行います。

しかし、馴れてきたのか一発でロッカーにセット出来ました。何度もやり直す事を覚悟していたのでちょっと得した気分です。

仮り組みだったロッカーカバーボルト12本を本組みして締め付ける間に、キャブレターをセット。エンジン組立の際は時間を置きながら組む場合が多い為、待っている間に他の作業を行うようにしています。

最後にアウターのオイルラインを組んでエンジンが完成。

人の目線から見た場合シリンダーのフィンはあまり見えません。ですのでピカピカの艶有り黒のパウダーコートで正解だったと思います。

ガソリンタンクとシートを載せて車体完成。
このまま一晩寝かせ、明日エンジンオイルを入れてからクランキング、その後火入れとなる予定です。



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