2020.06.19 Fri
TC95 FXRS 1次ドライブの検証。

今回社外の強化品は使わずにH-D純正を使用しています。

T/Mメインシャフトのベアリングレースも当然新品に。

貫通ミッド加工してあるのでシフターチューブをセットします。これでエンジン、T/M、インナープライマリーカバーまで全てTC88化されました。

さて、ここからが本番。当然全てをTC88化しているのでTC88ツーリングモデルのプライマリーパーツ一式を揃えればあまり苦労する事もなくほぼボルトオンなのですが、今回は"一応"後期エボFXRのパーツを流用しようか?というハナシになっており、レトロフィットさせる必要があります。まず真っ先に違うのはスタータージャックシャフトやスターターピニオンギア。ここの互換性は一切ありません。

上が後期エボ用。下がTC88前期のものです。歯数は細かくなり、シャフトボス径も小さくなります。

それを上手く使うにはレトロフィットギアというものが各年式毎に細かくリリースされております。当店でも複数在庫しておりますが、プリモ製のギアはなかなか高価です。まぁギアの類はなんでも高価ですけどね。


これがレトロフィットギアを使ってエボ後期のクラッチバスケットに組み合わせた図。ピニオンギアもスターターリングギアも粗いのが古いモデルの特徴。

で、こちらがTC88のピニオンギアとクラッチバスケットを組んだ絵面。スターターリングギアのオフセット位置は全く同じですが、プライマリーチェーンギアの歯数が何故だか1Tだけ違います。
スターターギアの歯数が見直され、適正化されていますのでエボに比べスタート時のバッテリーの負荷は減少している筈です。ツインカムの車両がほぼほぼ何も問題が起こらないのは、細部に渡って大きく改良されているからです。
ですからFXRよりもTC88ダイナの方が数倍信頼度は高く、壊れ難い、とういう事になります。
何故に皆んな古くて、オンボロで、でも高価なFXRを選んでしまうのか、当方にはさっぱり理解出来ません。笑

しかしながら、こういったTC88の性能の良い部品をFXRでアップデートする、という事が出来るので便利と言えば便利です。但し、パーツの互換性に関して細かな情報なんてものはまずありませんので、試行錯誤で試すほか方法は無い訳です。
当店の場合は豊富な純正中古部品と、これまでの経験値がありますのでどうにかやっておりますが、、


しかし、どう見てもこれは古い、、、折角T/Mケース毎TC88に変えているので、ここは全てをTC88にする事にします。オーナーさんの使い方や使い勝手を考えれば尚の事アップデートすべきだと思います。

そうと決まればあとはひたすら組むばかり。車体完成まで一気に進みたいと思っています。

- 関連記事
-
- 千客万来。 (2020/06/22)
- TC95 FXRS + お知らせ。 (2020/06/20)
- TC95 FXRS 1次ドライブの検証。 (2020/06/19)
- TC95 FXRS / '04y FXDLI。 (2020/06/06)
- '71y W1SA / TC95 FXRS T/M搭載。 (2020/06/05)
| FXR on T/C | 22:17 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑