2020.05.21 Thu
'71y W1SA フロントエンド組み立て。
モノショッックダンパーを外してステアしてみたところ、明らかにステアリングが引っ掛かる箇所がいくつもあった為、ネックベアリングが駄目だと判断しました。で、フロントステム回りを分解します。


ステム回りの作業にフックレンチは必需品。当店では3種類のサイズを揃えています。


どんどんバラします。ロアステム下側にステアリングダンパーストッパープレート機構が付随しているので部品点数は多め。

アッパーのボールベアリング。グリス分が無くなって錆びています。

上下のベアリングレースを外しました。もっとガタガタになっているのかと思っておりましたが、思いのほか綺麗です。


ロアステムに圧入されたベアリングレースを外すのですが、まずはガストーチで炙ります。

次にタガネで叩いて抜くのですが、ステムよりもレースの方が小さいので引っ掛かりがありません。で、レース側にサンダーで溝を掘っておいて、そこを叩いて外しました。

ステムベアリングはティムケンタイプのテーパーローラーベアリングに交換します。今回はドイツ製のものを使いたいと思います。

フレーム側にレースを圧入しますが、ここはハーレー用のSSTが使えました。CB550フォアでもほぼ同じ寸法ですのでこちらのSSTが使えます。

ロアステムには次回のレース交換を容易にする為、超硬ロータリーバーを使って溝を削っておきました。

で、逆の手順でステムを組みます。画像はステアリングダンパーストッパープレートを組んだ状態です。フリクションディスクがサンドイッチされており、ダンパーノブを締め込む事により星型のスプリングプレートが引っ張り上げられて効きが増す構造になっています。

ダンパーストッパー取り付けには他にも注意しなければならない箇所があるのですが、説明するのが面倒ですし画像も撮っていないので割愛。

ステムを組んだらフロントサスペンションを装着する訳ですが、スプリングアッパーシートの切り欠き方向を合わせたり、アウタースプリングの反力に逆らってサスをセットしたりと、写真を撮る余裕なんて微塵も無かった為に画像は一切ありません、、なんとか一人で組みましたが、ここは二人で作業する事がベストだと思います。もう少し道具を揃えてから作業すれば良かったのですが、"力技"ではなかなかどうして大変でした。

ヘッドライトシェルが盛大に割れてます。新品は入手不可能ですしリプレイスも見当たらないので修理して使います。

ご存知プラリペア。万能修理材です。

見えない内部は山盛りに盛って修理。笑

見た目は兎も角、強度はバッチリだと思います。ヘッドライトユニットを裏側から固定する部分ですので大事なところ。


夜までになんとかカタチになりました。フロントエンドごときの作業でフルに半日費やすとは、、疲れました。

続きます。
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