2020.05.14 Thu
'71y W1SA フロントエンド分解〜其の弐。
で、本日もW1SAの続き。まずはフロントタイヤの交換から。タイヤを外したらリム内側の錆をワイヤーブラシで落とします。

ドラムブレーキ内部のブレーキダストはガソリンで洗浄。この車両は保管時の錆防止の為だと思われるのですが、車体全体にオイルのようなものが噴霧されています。よって、何処も彼処もオイル塗れでツルツル滑る為、全てのパーツは一度ガソリンスチームで脱油する必要があります。

古い車両は今時の車両に比べると非常に手間が掛かります、、ま、半世紀近く前の車両ですから致し方なし。

タイヤはBSアコレイド。当然ですがリムバンドもチューブも新品に交換しています。

シリンダーヘッドも加工から仕上がって参りました。
やはりヘッドは歪んでおりましたので平面研磨致しました。バルブガイドはカジっていた為新規製作し打ち替え+リーマー通し、バルブ研磨にバルブシートカット、バルブシールはスズキの軽自動車用を流用出来るようにバルブガイドの形状を変更しています。よってヘッドはフルオーバーホールした事になります。

打ち替えたバルブガイドが見えます。

以前はヘッドを定盤の上に載せると微細なガタつきがあったのですが、面研でバッチリ無くなっています。圧縮漏れはヘッドの歪みだった可能性が高いですね。


お次はフロントサスペンションです。
W1のサスペンションはアウターチューブの上部がネジ式のロックリング("フォークアウターチューブナット"と呼ぶようです)になっており、ここを外す事によってインナーパイプが外れます。サスが車体にセットしてある状態の方が分解し易いのですが、すっかり忘れていたので今更こんな方法で回します。なかなか硬かったのですが、アウターチューブナットをバーナーで炙ったら比較的簡単に回す事が出来ました。

フォークオイルは綺麗でした。オイルは10年前のレストア時に入れ替えてあったようですねー。

古典的なピストンスライド式サスペンション。この後の"W3"からは広く一般的なチェリアーニ式に変更されています。


ペースが遅いですが、、続きます。

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