2020.05.06 Wed
'71y W1SA 腰上のオーバーホール。
圧縮が低い気がするので、やはり腰上をチェックしたいと思います。



吸排気の部品を外してロッカーカバーのロッカーアーム調整カバーを外します。前後に各1個あります。

ロッカーアームに繋がるアウトラインされたオイルパイプを外します。

ロッカーアームやロッカーカバーに負荷を掛けずに外す為、ロッカーアームアジャスターを目一杯緩めておきます。

ロッカーアッセンブリが外れました。


プッショロッッドはこんな感じで4本並んでおり、シリンダーの下側にタペットがセットされています。カムシャフトは当然更に下側にありますが、配列は違えどハーレーと同じOHVですので構造は全く同じです。ま、ハーレーの場合はロッカーアームアジャスターはありませんけど。


ロッカーカバー取付ボルト穴やヘッドボルトの取付穴のネジ山は全て問題ありませんでした。取り敢えず今回はヘリサートは不要かもしれません。

其処ら彼処に銀色の塗料が塗られています。一体これは何の意味があるのでしょうかね??ご覧のとおり一度開けられています。


ヘッドガスケットは吹き抜けておりませんでしたが、全体的にオイルが通っていました。圧縮が低かった原因はここでしょうか?

ピストンは0.5mmO/Sではなく、1,0mmO/Sでした。もう後がありませんね。



左右共にシリンダー内壁は悪く無い状態です。ピストントップに全くカーボンが付着しておりませんでしたので、腰上リビルト後ほとんど走らせていなかったと考えます。


鋳鉄製シリンダーのデッキ部分をホーニング。

燃焼室は明らかにカーボンが除去してありましたが、インテークやエキゾーストポートの状況をチェックします。

以前ヘッドのO/Hは行っていないみたいです。という訳でヘッドはフルO/Hします。


古い車両で最も大変なのがこのガスケット剥がし。地道にチマチマ作業します。


ロッカーアームは後程分解しますが、まずはガスケットを剥がします。今回、ワコーズ製のガスケットリムーバー(剥離剤)がとても効果を発揮しましたので、傷を付ける事なく綺麗に出来ました。


ガスケットを剥がしたら最後にガソリンスチームで洗浄。かなり綺麗になりました。謎のシルバーのペイントも全て剥がれています。

ヘッドは歪みのチェックと、必要であれば面研を行う為、内燃機屋さんへ発送。
ピストンやシリンダーを外すかどうかは、此の後じっくり考えたいと思います。

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