2020.05.04 Mon
'76y CB550four クラッチ/ブレーキ回りの修正〜完成。

欠品していると思っていたガスケットなのですが、社外のコンプリートキットが手持ちにありました。でクラッチカバーを組みたいと思います。


序でにクラッチケーブルも純正新品がありましたので此方も交換。

クラッチケーブルを装着したら動作を確認して、アソビを調整。


各部の調整についてはサービスマニュアルに記載されている規定値に調整します。国産車の場合は各部の精度が良い為まず規定値で問題が無いと思います。

驚く事に、握力が低下している当方でも(20kg位しかありません)、指2本で握れるようになりました。クラッチアジャスティングレバーの加工は効果絶大でした。古い車両はそのまま組むのではなく、なんらかの工夫を行う事も大事だと思います。

クラッチの修理が完了したので次はフロントのブレーキです。フェードする、との事でしたが、構造の古いショベルヘッドも同様ですが、定期的に乗らないと必ずダメになる箇所です。フルードはご覧のとおりかなり劣化しています。

二階倉庫からCBの部品箱を下ろしてきて部品の在庫を確認。



この車両は2年前にもブレーキ回りはやり直しているのですが、旧車はやっぱり乗らないと駄目です。

今回O/Hして駄目なら、疑うべくはここのブレーキスイッチのアダプター部分でしょうか?形状が曲がっているので汚れが溜まりやすいと思っています。

Fブレーキマスターは90度の極細ロングスナップリングプライヤーが無いとCBの場合分解出来ません。因みにこれはKTC製のものです。

マスターを分解しましたが、此方には問題が無さそうです。フルードも漏れていなかったですし、汚れもほとんどありません。

外した序でにブレーキレバーも紙ヤスリで磨いておきます。

フェードした原因が分かりました。ブレーキキャリパーです。キャリパーボディからパッドが抜けなかった位スラッジが溜まって固着してました。これではパッドが戻らない訳ですねー。


で、またまた紙ヤスリの出番。笑 何故にパッドのベースがスチールで出来ているのか、、、錆が出てしまうのでどうしてもスラッジと相まって固着してしまいます。構造上の問題ですのでマメに掃除するしか手は無いと思います。

キャリパーボディ内側もやはり紙ヤスリ攻撃。


フルードを入れてエア抜きしたら、最後にパッドの当たり具合をロックナットで調整します。超!ローテクです。

最後にエンジンオイルを入れて修理が完了。

日本車ですので一晩置く事無く、速攻テスト走行に出ます。



素晴らしく良くなりました。クラッチやブレーキが本当に調子が良い時はジワーッと柔らかいタッチになります。それでいてしっかりと機能します。
クラッチは引っ掛かりも無く半クラも素直に効きますし、ニュートラルもスパッと出て、兎に角軽い。
ブレーキは初期からぐにゃーっとした感じですが、それでもしっかり効きます。
思うのですがCBの場合ガツン!といきなり動作する時は調子が良く無い事が多い気がします。
ショベルヘッドの調子が良い時と似た雰囲気じゃないかと感じます。

調子が良いCBはやはり楽しいですねぇ。乗っててニヤニヤしちゃいます。

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