2020.04.23 Thu
'93y DELKRON TC95 FXRP〜整備その②。

で、ハンドルはOK。ガッチリ固定されました。

バッテリーはオーナーさんからのリクエストでショーライ製バッテリーに。端子を回り止めのボルト位置で固定すると明後日の方向を向いております、、流石の中華クオリティ。端子が歪んでいるとバッテリーケーブルに引っ張られて壊れてしまう為、些細な事ですが、しっかり固定位置が定まるように制作して頂かないと駄目駄目ですよねぇ。
それでもって、何故かバッテリー端子位置が逆のものが届いています、、、

バッテリーケーブルは傷んでいたので修理して使います。

ビニールテープ修理が施されていましたが、流石にこれは貧乏臭い。

これは社外の柔らかいケーブルなのですが、端子の圧着部分をカバーしている収縮チューブの性能が悪く、ケーブルは傷んでいないにも関わらず、このカバー部分だけが劣化してしまいます。これで捨ててしまうのは勿体ない。

で、いつものように糊付きの熱収縮チューブで修理。

ケーブル自体も綺麗にして新品のようになりました。バッテリーケーブルは誰もが"蔑ろ"にしているパーツで、新車の時から装着してあるようなケーブルが、劣化し硬化し切って100%の電流を流せない状態だとしても、割と平気で皆様使い続けています。
エンジンをセルスターターで始動する以上、バッテリーケーブルほど大事なものはありませんので、偶には目を向けてみて下さい。


エンジンオイルは現在の銘柄が分かりませんでしたので、ロイヤルパープルに入れ替えました。この車両、前オーナー様所有の頃に他店様でエンジン、T/Mをやり直ししたと聞いておりますが、現在の仕様が当方には全く分かりません。

これはオーナーさんが持参したサンダーヘッダー用のサイレンサー。

こんな感じで内側からボルトで止めるみたいです。装着後エンジン始動してみましたが、サンダーヘッダーの場合サイレンサーの側面に穴が空いてますので、劇的に排気音が静かになった、という事はありませんでした。。


保安部品のチェックを行ったのですが、リアの右側ウインカーだけが点灯しません。ウインカーモジュールではなく、このウインカーユニット本体の電球が切れているみたいです。とはいえこのウインカーは非分解式で入手は不可能。何か似たようなものを探すしか手はなさそうです。

イグニッションコイルはSE製のシングルファイヤー。コイル自体の動作に問題は無かったのですが、何より日に焼けてしまい見窄らしい。あと、何故かタコメーターの回転信号が途中で切断されて抜き取られておりましたので、点火回りは引き直す事にします。

店に転がっていたクレーン製のシングルファイヤーを使おうかと思います。配線は明日行います。

トップ画像で床に溢れていたのはT/Mからのオイル。クラッチケーブルを伝って流れ落ちたものです。で、クラッチケーブルを修理します。


現在HDJに純正クラッチケーブルを注文すると、このメッシュカバーが付いたタイプが出てくるかと思います。綺麗なうちは良いのですが、オイルリークし始めると漏れている箇所が分かり難いし、メッシュカバーにオイルを含んだままとなる為、常に汚れてしまうという状態に陥ります。

カシメ部分はまず外れないので、メッシュカバー部分だけハサミでカットして外します。その後入念に脱脂。

当初T/Mサイドカバーに捻じ込む金具部分のカシメが逝ってるのだろう、と思っておりましたが、どうやらそうではないようで。クラッチケーブルが車体側と物理的に干渉した事で、削れてしまった部分からのリークだったみたいです。

でカシメ部分から傷んだ箇所までをフルカバー。ここも糊付き熱収縮チューブを使っています。

この車両、カムカバーが社外のものに変わっている為、クラッチケーブルがどうしてもカムカバーに干渉してしまいます。しかし、この収縮チューブは縮んだ後はかなり強固になりますので、しばらくは大丈夫じゃないかと思います。まぁ今度漏れた時は流石に交換ですよね。


地味すぎる内容で申し訳ないですが、、続きます。

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