2020.04.17 Fri
'88y FXRS T/Mの修理。

オーナーさんの走り方が最も顕著に現れるのがプライマリーオイルです。数百キロでこの状態というのは普通あり得ません。よほど荒い乗り方なのか、下手なのか、もしくはその両方。
こういったオーナーさんは自分の乗り方が"荒い"とか"下手"だとか全く分かっていない為、どれだけ注意してもトラブルを繰り返します。
国産車のような乗り方で、街や峠でシフトのアップ、ダウンをクイックに繰り返すのは大味でクルーザー的なハーレーには正直向いておりません。まぁ自分の単車ですから好きなように走れば良いとは思いますが、自分の首を絞めるのは、やはり自分です。

トラブルの原因はシフタースプリングだと思われる為、全てバラします。

一次ドライブはオイルこそ汚れていましたが機関に問題は無し。


T/Mオイルをドレンするとドレンパンにコロンと落ちました。案の定シフタースプリングです。見た所ギアに巻き込まれた跡は無いので上手くT/Mケースの下に転げ落ちたのだと思います。不幸中の幸いです。


エボのT/Mは屈強でまず壊れませんが、構造的に最もダメなのがここ。カウンター側のギアにシフターアームが干渉する為、ミッションアッセンブリをケースから抜かない限りアームを外す事が出来ません。日本車なら絶対にこんな設計にはなりませんし、しませんよね。



まずはレフトサイドが全バラ出来ました。

続いてライトサイドです。



T/Mアッセンブリを抜き取り、ようやくシフターアームが外れました。スプリングの片側が折れてます。


スプリングは対策品に交換します。
念の為書きますが、未対策のスプリングは絶対に折れる、というものではありません。逆に言えばこうして対策品に交換しても、無理なシフトを繰り返せば折れる可能性は無くなりません。因みに同じ5速でもTC88になってからはスプリングの形状自体を見直した為、100%折れないような構造になっています。

スパッと折れた訳ではなく、無理な力が加わった事で捻れて破断しています。機械は正直ですので見れば全てが分かります。

スプリングを交換しました。かなり硬いので嵌め変えるのはちょっと苦労します。

ケース側のシフターシャフトシールは必ず!交換します。

シングルリップからダブルリップに。組み込む際はラバーグリスをたっぷり塗ってから差し込みます。


T/Mを組む際、何が大事かと言えばオイル分をなるべく拭き取る事じゃないかと。組み込む際にオイルがガスケットに付着すると、そこからいずれオイルリークしてしまいます。


この状態でシフトに問題が無いか確認しておきます。

ライトサイドは出来上がりました。

明日レフトサイドのパーツをクリーニングして組み上げたら、リカバリー作業は終了です。

オマケの画像は此方↓
カワサキに注文してあった部品が届きました。注文しようとした部品の半分以上が廃盤。
生産終了から既に半世紀近い訳ですので、致し方ないかと、、

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