2020.04.13 Mon
TC88改95 FXRS 新たなT/Mへの交換作業〜その壱。
よってT/Mはケース毎交換となる訳ですが、エボ5速で壊れてしまったので、そのまままたエボ5速を搭載する気にもなれず。よって、ここはTC88のツーリングモデル用にアップデートする事に決めました。
善は急げ、という事で海外へ中古T/Mを手配してしてあったのですが、昨今のコロナウイルスの影響で、海外からのパーツはほぼ止まっているというのが現状です。よっていつになったら届くのやら、と半ば諦めておりましたが(荷物のトラッキングも消えてましたので、、)本日いきなり届きました。これは嬉しい誤算でした。

今回はプロの解体専門業者から入手しましたので流石に梱包も分かっています。下手なショップや個人から入手すると梱包がいい加減過ぎて、出っ張っているT/Mメインシャフトが曲がったりしています。

今回入手したのはTC88でも後期となる2004y FLHRのT/M。5速としては最終形態ですからトラブルは出切っており、強度的にも最も信頼できる年式です。6速のように目に見えてコストダウンもありません。

しっかりチェックを行いながら分解しましょう。



外観はかなり綺麗ですが、内部はどうでしょうか。

シャフトの回りはスムーズですし、シフトもアップ、ダウン共に問題無し。



各ギアもOK。

素人だとクラッチケーブルが途中でぶった切ってありますがそこは流石プロ。しっかり後処理してあります。





オイルパンも外しました。スラッジも無く綺麗なものでした。

各シール類は当然新品交換します。

肝心のメインドライブギア・ベアリングですが、カナダ製の後期タイプ。全く問題ありませんが、折角ここまで分解しているので日本製に交換しておこうかどうか、迷うところです。


しかし、クリアしなければならない問題もあります。
TC88後期なのでスイングアーム・ピポットシャフトが19Φになっています。しかしながら装着するFXRSは未だストックのスイングアームですのでピポットシャフトは16Φ。当店オリジナルスイングアームに交換してくれればベストなのですが(笑)、お安いものではないので何とか工夫しないといけません。
T/Mケース側ピポットホールに1.5mm厚のブロンズブッシュを削り出し圧入する、というのが最も現実的でしょうか。

ここ最近は何故かT/Mの修理が続きますねぇ〜

こちらも続きます。
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