2020.03.14 Sat
'07y FXDB メンテナンス作業。


性能は"折り紙付き"ですし、コストパフォーマンスに優れており補修パーツの入手も簡単な、ニッシン製のラジアルマスターに交換します。
まずその前に、インチバーの変換アダプターをハンドルに仮組みし装着出来るか確認しておきます。海外製のハンドルバーだと配線逃しの凹み加工部分が膨らんでしまっており、上手くセット出来ない場合が多々あります。

何故かハンドルスイッチボックスのボルトが旧エボタイプになってました。通常はトルクスです。


ノーマルブレーキスイッチが使えなくなりますので、スイッチボックスから配線だけを引き出しておきます。

ブレーキホースはバンジョーアダプターを追加するだけでOKでした。

マスター側はほぼ完了。ベルファスト製のミラーマウントアダプターがまだ届いておりませんので、また後日。

続いてブレーキキャリパー側を作業。パッドはもう限界でした。

三重〜九州を何度も往復する、という事で、全天候型で走られている様相が何処其処に。しっかりクリーニングします。パッドが減ってピストンが出たままだと、ご覧の通りパッドダストが付いており、そのまま戻してしまうとダストを噛んでシールが痛んでしまいます。


で、洗浄。

ここでピストンを初めて戻します。

パッドはデイトナ製の"赤パッド"。

パッドの角はC面を取ります。当方はいつもこれ位削ります。

ブレーキフルードを入れてエア抜きして。フロントブレーキ回りは完了。

お次はリアエンド。同じようにリアのブレーキキャリパーも作業します。

リアタイヤを交換する為アクスルシャフトを抜く訳ですが、、、

固くてなかなか抜けない。。

油分がすっかり飛んでしまっており、錆も発生していたので固着してました。


リアのアクスルシャフトは旋盤で摑んで、


こんな感じに。

リアタイヤを交換します。

この時点でアクスルシャフトの嵌め合いと、ホイールベアリングのチェックを行います。

シャフトはスムーズに挿入出来ましたが、ベアリングにゴリゴリした違和感が。これはベアリング要交換ですねぇ。

このベアリング、相変わらず手強い訳で。アジアン・クオリティーの無名ベアリングなので3万キロ程でダメになる事が多いです。中には1万キロでダメになるハズレベアリングもあります、、

まずはダメモトでヒートガンで炙りますが、いつものように全く微動だにせず。

で、いつものようにガストーチで。この方法だとまず外れます。

何度目かのチャレンジでようやく外れました。片側が外れてしまえば、アクスルカラーを抜き取ってから油圧プレスでもう片方のベアリングを押し出せば簡単に外れます。


片側が少し傷んでますね。車重があるのでこのサイズのベアリングが必要なのでしょうが、国産品とは規格が違う為、流用出来るベアリングがありません。とはいえこれだけ交換に難儀するにも関わらず、粗悪なアジアン・ベアリングをまた入れなければならない事はとても残念です。

実のところ同じ外径/内径の国産ベアリングは規格にあるんです。しかし厚みが15mmしかなく、ハーレー用は厚みが20mmあるので流用する事が出来ません。国産のハーレー用社外ホイールはこの15mm厚の日本製ベアリングを使っています。

今日はここまで。

続きます。
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