FC2ブログ

MARUMASU Motorcycle Lounge

2006 - 2023 Specializes in Harley-Davidson / Japanese Classics Maintenance & Speed Pro Shop " The Spirit of Bonneville Salt Flats" Land Speed Racing. / 2010/2011 FIM World Speed Record : 2011/2014 AMA National Champion : 2017 Fastest EV Motorcycle in Colorado Mile Race.

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

'07y FXDB メンテナンス作業。

地味過ぎる作業ですが、、大事なところ。

R9260073 のコピー


握力低下の為、軽く握っただけでブレーキが効くようにしたい。というリクエスト。で、Fブレーキマスターを交換します。

R9260074 のコピー

R9260075 のコピー

性能は"折り紙付き"ですし、コストパフォーマンスに優れており補修パーツの入手も簡単な、ニッシン製のラジアルマスターに交換します。

まずその前に、インチバーの変換アダプターをハンドルに仮組みし装着出来るか確認しておきます。海外製のハンドルバーだと配線逃しの凹み加工部分が膨らんでしまっており、上手くセット出来ない場合が多々あります。

R9260076 のコピー

何故かハンドルスイッチボックスのボルトが旧エボタイプになってました。通常はトルクスです。

R9260077 のコピー

R9260078 のコピー

ノーマルブレーキスイッチが使えなくなりますので、スイッチボックスから配線だけを引き出しておきます。

R9260079 のコピー

ブレーキホースはバンジョーアダプターを追加するだけでOKでした。

R9260080 のコピー

マスター側はほぼ完了。ベルファスト製のミラーマウントアダプターがまだ届いておりませんので、また後日。

R9260081 のコピー

続いてブレーキキャリパー側を作業。パッドはもう限界でした。

R9260082 のコピー

三重〜九州を何度も往復する、という事で、全天候型で走られている様相が何処其処に。しっかりクリーニングします。パッドが減ってピストンが出たままだと、ご覧の通りパッドダストが付いており、そのまま戻してしまうとダストを噛んでシールが痛んでしまいます。

R9260083 のコピー

R9260084 のコピー

で、洗浄。

R9260085 のコピー

ここでピストンを初めて戻します。

R9260086 のコピー

パッドはデイトナ製の"赤パッド"。

R9260087 のコピー

パッドの角はC面を取ります。当方はいつもこれ位削ります。

R9260088 のコピー

ブレーキフルードを入れてエア抜きして。フロントブレーキ回りは完了。

R9260089 のコピー

お次はリアエンド。同じようにリアのブレーキキャリパーも作業します。

R9260090 のコピー

リアタイヤを交換する為アクスルシャフトを抜く訳ですが、、、

R9260091 のコピー

固くてなかなか抜けない。。

R9260092 のコピー

油分がすっかり飛んでしまっており、錆も発生していたので固着してました。

R9260093 のコピー

R9260094 のコピー

リアのアクスルシャフトは旋盤で摑んで、

R9260095 のコピー

R9260096 のコピー

こんな感じに。

R9260097 のコピー

リアタイヤを交換します。

R9260099 のコピー

この時点でアクスルシャフトの嵌め合いと、ホイールベアリングのチェックを行います。

R9260100 のコピー

シャフトはスムーズに挿入出来ましたが、ベアリングにゴリゴリした違和感が。これはベアリング要交換ですねぇ。

R9260101 のコピー

このベアリング、相変わらず手強い訳で。アジアン・クオリティーの無名ベアリングなので3万キロ程でダメになる事が多いです。中には1万キロでダメになるハズレベアリングもあります、、

R9260103 のコピー

まずはダメモトでヒートガンで炙りますが、いつものように全く微動だにせず。

R9260105 のコピー

で、いつものようにガストーチで。この方法だとまず外れます。

R9260106 のコピー

何度目かのチャレンジでようやく外れました。片側が外れてしまえば、アクスルカラーを抜き取ってから油圧プレスでもう片方のベアリングを押し出せば簡単に外れます。

R9260107 のコピー

R9260108 のコピー

片側が少し傷んでますね。車重があるのでこのサイズのベアリングが必要なのでしょうが、国産品とは規格が違う為、流用出来るベアリングがありません。とはいえこれだけ交換に難儀するにも関わらず、粗悪なアジアン・ベアリングをまた入れなければならない事はとても残念です。

R9260109 のコピー

実のところ同じ外径/内径の国産ベアリングは規格にあるんです。しかし厚みが15mmしかなく、ハーレー用は厚みが20mmあるので流用する事が出来ません。国産のハーレー用社外ホイールはこの15mm厚の日本製ベアリングを使っています。

R9260110 のコピー

今日はここまで。

R9260111 のコピー

続きます。
関連記事

| Big Twin | 20:59 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT