2020.01.31 Fri
'88y FXRS T/Mコンバート〜其の弐。

FedExさんから荷物が届きました。

NIB、つまり新品箱入りのエーデルブロック・パフォーマーヘッドです。年明け早々海外で発見し入手した次第です。この車両のオーナー様にご購入頂いております。お時間を頂ければ様々な海外のルートを使ってお探しする事も可能ですので、ご入用の際はご一報を。

FXRSの作業を続けます。リアエンドを組みます。ピポットシャフトは中期の片側ナット仕様に交換済みでしたので、そのまま流用します。

T/Mサイドシールは特にオイル漏れもないのでそのまま組みます。

次は右側。オイルラインをやり直します。'87yまでのショベルスターターと'91y以降の後期スターターでは全く形状が違います。よってオイルラインを通す位置を見極めます。

分かり難いですが、"送り"のラインはスターターには挟まっていないようです。このままいきます。

"戻り"は湾曲がキツい部分がある為、柔らかなH-D純正オイルホースでやり直しします。

オイルホースの長さが決まり、ホースバンドで固定したらオイルフィルターエレメントブロックをT/Mケースに固定。様々な作業を終えるまでは目視出来なくなるのでリアエンドは組み付けする事が出来ません。

オイルライン完了。ここ最近のオイルラインパターン。なるべく緩やかで無理のないカーブとなるよう配慮。

で、リアエンド組み立て。リアフェンダーの全てのボルトは徐々に締めていく事が必要不可欠で、シーシーバーのマウントがあるだけでも結構難儀します。


ステーターコイルは'87y FXLRから外した社外の32Aに交換。

ようやくセンタリングの為インナープライマリーカバーをセット。エンジンとT/Mの連結ボルトを赤のロックタイトを塗付して本組み。

ふー。身体中泥々だし腕は痛いしで、、休憩。

ハンドルバーを交換しておきます。前記した通りこの車両はFXRS-SPなのでFエアサスとなっています。ユニットがあるのでヘッドライトバイザーが通常よりも若干前方に突き出しているのが特徴。後程サスペンションはオクムラさんでチューニングする為、ユニット毎撤去します。

装着してあったのは限りなくストレートに近いドラッグバー。

で、'87y FXLRに付いていた何かの純正ハンドルバーに交換。ハンドルスイッチボックスのボルトはUNFのステンキャップボルトに交換しておきました。

ツインメーターのハーネスを切断せずに装着出来るのはこれが限界の高さ。しかし、これ以上高い事に何の意味があるのかどうか疑問です。馬鹿程高いハイライザーで乗り味や操作性云々を語るのはナンセンス以外の何ものでもないと個人的に考えます。まぁ身長が2メートルもあるような大男なら兎も角、、

オマケの画像は此方↓
初期のエボリューションFXRやXLHにはシングル、ダブルディスク問わず、片押し1ポッドという今となっては時代遅れも甚だしいキャリパーが付いています。ショベルFXのシングルキャリパーに比べればピストン径が大きくなっているので効くには効きますが、それでも役不足は否めませんし、何よりも見た目が、、、
しかしながら、後期の39Φナローなら兎も角、この初期型ナローFサスでは選択肢は2つのみ。
①P/Mのキャリパーサポートを介してP/M 4ポッドキャリパーをボルトオンする。
②ミスミ製のキャリパーサポートを介してブレンボ・レーシング4ポッドキャリパーをボルトオンする。
どちらにせよビュレットのキャリパー自体が高価です。比較的安価になんとか出来ないものかと考えていたのですが、ようやく方法が見つかりました。

この削り出しのキャリパーサポートを使って、国産車ミドルクラスに多く使用されているTOKICO製の片押し2ポッドキャリパーをマウントするという方法です。
一見するとサポートはプレートのように見えますが、表裏加工を施されたモノブロック構造で、ナローグライドの狭いフォークピッチでもキャリパーやブレーキローターのオフセットを変える事なくボルトオンで装着出来ます。

キャストホイール、スポークホイールのどちらでも使えます。
キャリパーサポートは海外から手配しておりますが、ブレーキキャリパーはカワサキ車やスズキ車に純正採用されておりますので安価に新品が入手出来るかと思います。

キャリパーサポートはご依頼されればお取り寄せも可能です。※そうそう売れるものでは無いと思うので(笑)在庫は置きません。
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