FC2ブログ

MARUMASU Motorcycle Lounge.

2006 - 2020 Specializes in Harley-Davidson / Japanese Classics Maintenance & Speed Pro Shop " The Spirit of Bonneville Salt Flats" Land Speed Racing. / 2010/2011 FIM World Speed Record : 2011/2014 AMA National Champion : 310-1 Nishi-bessho, Kuwana-shi, Mie 511-0851 JAPAN.

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

TC88改95 FXRS 点火ポイントの変更。

夕方からまた雨になりました。

R9259487a.jpg


今日はTC95 FXRSの点火タイミングをクランクポジションからエボと同様のカムギアポジションに変更します。
理由は複数あるのですが、オーナー様には十二分に説明済ですし、ちょっと厄介なハナシなので割愛します。

R9259489a.jpg

まずはS&S製のカムギアドライブのカム側のアウターギアを外します。ご覧のとおりTC88用のアウターギアにはカムポジショニングセンサー用の凸が付いています。今回はここが"肝"となります。

R9259490a.jpg

R9259491a.jpg

カムのアウターギアを外したら旋盤でカムポジションの山の部分を切り落とします。ギアは焼き入れ処理してありますので硬いのですが、大きめのバイトで少しずつ削っていきます。

R9259492a.jpg

まずはこのあたりまで。BDLのカムカバーを使うにはこの部分を加工しないと物理的に干渉してしまうので装着出来ません。

R9259493a.jpg

削ってはカバーを仮組してフィッティングをチェックします。油圧テンショナーを使わない際に蓋をする、アルミプレートやボルトがカバーに干渉して装着出来ません。そもそもBDLのカムカバーが発売された当時、カムサポートプレートはストックのチェーンドライブか、もしくはギアドライブしか無かった為、現在のように油圧テンショナーも使えるハイブリッドのプレートが存在しておりませんでした。ですのでこのS&S T3カムサポートプレートにはそのままでは装着出来ません。

R9259495a.jpg

それではBDLのカバーの内部を削るか、と思いましたが、肉厚の薄い部分があり逃がし加工は無理だと判断。

R9259496a.jpg

アウターギアの逃がしは更に拡大。ここもカバーとの干渉を避ける為の追加工。

R9259497a.jpg

最後の手段。0.5mmずつドリルサイズを上げていき、ゆっくりゆっくり回す事で切り子が一本に繋がった状態で外側に出てくるように加工。最終的に3.5mmまで穴を拡大し、4.0mmのタップでネジを切りました。失敗したらカムサポートプレートがゴミになってしまうので非常に神経を遣いました。油圧ラインは斜めに入っているのでなおさら難しかったのですが、無事成功。

R9259498a.jpg

で、イモネジで埋めれば完了。赤のロックタイトをたっぷり塗って組みました。

R9259502a.jpg

で、お次はマフラーとの干渉が無いかをチェック。この時点ではカムエンド・アダプターのタイミングは合わせません。

R9259503a.jpg

R9259504a.jpg

チタン製のマフラーはもともとTC88ダイナ用です。エンジン側にタイトに寄せてあったのでBDLのゴツいカムカバーに干渉しないか心配でしたが、ご覧の通りクリア。

R9259505a.jpg

たっぷり4時間掛かってようやくセット出来る状態になりました。画像はありませんが、マフラーやカムカバーは再度外し、カムサポートプレートのイモネジのロックタイトが効くまで、一晩寝かせます。

R9259506a.jpg

R9259507a.jpg

池田さん、HBJ届きました。お気遣い誠に有難う御座います!

R9259508a.jpg
関連記事

| FXR on T/C | 20:04 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT