2019.12.27 Fri
'89y FXR 完成 / TC88改95 FXRS。
チェーンスライダーブロックを交換。リクエスト通りゴールドでアルマイトを施しました。

ヘッドのエーデルブロックの文字に赤で墨入れします。2〜3度重ね塗り+乾燥を繰り返し、最後はスクレッパーで表面を削ります。

キャブマウントの問題点はこのCV→Eキャブの変換アダプター。重さがあるのでエンジンの振動で揺れてしまいます。最後にはスチール製のキャブマウントステーが折れます。HSRは良いキャブレターなんですがなにせボディがデカくて重過ぎます。

キャブのワイヤーローラーとガソリンタンクのクリアランスはこの程度。キャブレター自体を若干傾けてマウントしてクリアランスを確保。


IGコイルを新品に交換してマウント方法をストックに戻してみました。

普通なら上記の方法で問題が無いのですが、この車両には見たことのないフューエルコックが装着されており、ONの位置が通常のコックのOFFの位置になっています。これだとIGコイルに繋いだハーネスに指が引っ掛かる事があった為、IGコイルは逆向けでセットします。

コイルに繋ぐ配線も長さを整えました。

クラッチワイヤーを通す位置が気に入らず、3度やり直しました。シートも純正に戻し、全ての作業は終了です。

続いてTC95 FXRS。冷却穴を溶接で埋めて頂いたインナープライマリーがベストなタイミングで届きました。


湿式ドライブに戻すのでインナーベアリングもストックに戻します。通常シールドタイプの強化ベアリングでも問題ないのですが、今回はT/Mメインシャフトにまたダメージが及ばないよう、レースを打ち込んで使いたいと思います。

で、レース打ち込み。

オイルを入れるのでボルトやOリングには液状ガスケットを併用しつつ組みます。もうこれで何度目なのかさっぱり分かりません、、もうやり直ししたくないです。

1次ドライブ完成。

アウターカバーも本組みしてのエンジンスタート。相変わらずキルスイッチでのエンジンOFFですが、何度もエンジン再始動を繰り返しましたが問題無し。

キャブのミクスチャーを調整し、ハンドルバーから外したままだったハンドルスイッチをハンドルにセットして再始動しようとした瞬間、なかなか火が入らず、強烈なバックファイヤーと煙でエンジンストップ。
それっきり、またもやセルは回らなくなり、バッテリーとスターターは熱を持って暖かくなっています。
以前と全く同じ症状が再現したので、またもやセルモーターやIGモジュールは死亡したと思われます。。
電気的な問題も抱えている気もしますが、何より、ある時突然、点火時期が狂う感じが色濃く出ており、物理的にフライホイール側のタイミングの"切り欠き"に何かダメージを受けているのではないかとも考えています。
そんな事があるのかどうか分かりませんが、なにせ"3万円"で買った中古の腰下ですので何が起こってもオカシクはない訳で。あとエンジン始動時にオイルタンク内部が負圧になっている事も腑に落ちません。
試しにIGキーシリンダー、IGコイルを交換しましたが、変化無し。
クランキング時の電圧は正常なのでレギュレターは大丈夫な気がします。
ハンドルスイッチがショートしてたり、ハンドルバーに端落していないのは何度も確認しています。
サーキットブレイカーが動作しないところも不思議です。※念の為30Aブレイカーは新品に交換済
いっそCPセンサーを辞めてしまい、BDLのカムカバーでカムからタイミングをとってみるか、、と考えたり。
まぁちょっと冷静になって考え直さないと、何度やっても無駄な時間と故障パーツを量産するだけ、、
今回、このFXRには本当に参ってます。年内の解決は到底無理そうなので、年明けまで引っ張りそう。

※明日28日はお客様と車両見学に出ます。12時から15時位まで留守にしますのでご了承下さい。
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