2019.12.23 Mon
TC88改95 FXRS エンジン始動不可リカバリー。
スターターシャフトが戻り切っていないと電流が流れっぱなしになってしまいます。
最も怪しいと思っていたのがセルモーターだったのですが、もともと装着してた1.4kwの強化タイプと、先日別の実働車両から外したノーマルセルモーターを交互に単体チェック。セルモーターだけだと特に問題なく回ります。

これはもう問題なく動いていた状態に戻してイチからチェックするほか手は無いので戻します。



インナープライマリーカバーを戻し、1次ドライブも元々のプリモ製ベルトドライブに交換。スターターは1.4kwのまま、バッテリーも以前のままです。IGモジュールだけは別のテストサンプルを使用。

以前と全く同じ症状でセルが回りません。で、セルモーターのみ交換します。

すると一発で始動できました。ストックのセルモーターにも関わらず、です。やっぱりセルスターターは駄目だったみたいです。あとインナープライマリーも元に戻したので引っ掛かる事は全く無くなりました。スターターが先に壊れていたのか、それともインナープライマリーを交換したから壊れたのかは今となっては不明ですが、始動は出来るようになりました。
五月蝿いので乾式は嫌だ、というのがオーナー様の意見ですが、これをまた湿式に戻すのはインナープライマリーに開けた冷却穴を塞がなければなりません。まぁどのみち今は全てチェックの為の仮り組み状態でロックタイトは併用しておりませんので、どうするにせよもう一度全バラして組み直します。

しかし、今度はIGキーOFFにしてもエンジンが止まらない、、そのうえキーOFF時にエンジンが回っていると明らかに点火時期がオカシクなりました。IGキーではなくキルスイッチを使うと問題なくエンジンは止まる為、ハンドルバーのスイッチボックスか、その先の配線に問題があると判断。IGキーシリンダーも怪しいかもしれません。


配線が潰れているのが気になったので内部をチェックします。当店で施工したハンドルスイッチが以前にも壊れ、別のショップ様が交換したスイッチボックスなのですが、2度も壊れるのはどうかと思います。

何処か他に原因があるかもしれませんが、まずはスイッチボックスを交換してみたいと思っています。

ハーネスカバーが強固に接着してあったので皮膜を剥がすのは難儀しました。今の国産車のスイッチボックスってこんな風になっているんでしょうかねぇ?

まぁまだまだ不可解極まりないですが、取り敢えずエンジン始動が出来るようになっただけ進歩がありました。

2台共に"品川"ナンバー。今週もう一台同じナンバーの車両が入庫します。

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