2019.12.23 Mon
'87y FXR スターターワンウェイ交換。

ブレーキレバーはスカスカで全く効きません。

。。。

オイルは、、在りとあらゆる場所からリークしています。エンジン、T/M、オイルタンクなど全てです。
ご自身で整備出来るところはやったり、、と伺っておりますが、残念ながら、もうそのレベルでは御座いません。
当初エンジントップエンドのガスケット交換(=オイル漏れ修理)をご依頼頂いたのですが、それよりも先にやっておかなければならない作業が多々在りましたのでそちらはお断りし、出先で止まらないような修理と改良を加えます。
エンジンの"見てくれ"は正直酷いものですが(笑)、オイルスモークも少なくタペットやフライホイールからの異音は出ていないので内燃機的には悪くないと思います。ですのでエンジンはまた次回やりたくなったら、で良いと思います。

5回に一度位スターターが回るので、その隙にエンジン始動。発電はしっかりしてるようです。入庫時エンジン始動が出来るか出来ないのかで対応の早さが全く違ってきます。

フロントブレーキが効かないと移動にも事困るのでまずはブレーキを修理。

フルードはDOT4+DOT5の混合。笑

そうこうしているとブリーダーが壊れるという、、涙。ですがなんとか修理しました。

ブレーキレバーがグラグラだったのはマスターシリンダーのピストンが固着して戻ってなかった事が理由です。

なかなか抜けなかったのですが、内部で錆びていました。手強い感じになってます。

普通ここにCクリップがあるのですが、何故か無くなっていました。よくこれでピストンが止まっていたなぁ。この年式のブレーキO/Hキットの手持ちが無かったので明日まで持ち越し。

続いてスターター。ワンウェイクラッチを交換します。

この年式はエンジンこそエボリューションを搭載していますが、車体はほぼショベルヘッドです。ですのでスターター回りを分解するのはショベル並みに手間です。

オイルタンクのホース部分からオイルが漏れ放題。


アウタープライマリーカバーを外すのでプライマリーオイルをドレンします。

まぁ予想通りの汚れ方です。今のところはキチンと発電はしていますので、オイル管理はしっかり行なった方が良いと思います。ステーターコイルはオイルに溶け込んだスラッジでショートします。


これがショベルのワンウェイ。そのままではクラッチバスケットのスターターリングギアに引っ掛かって抜けません。

4速ショベルT/Mならシャフト毎逃せば外れるのですが、5速ショベルT/Mの場合はインナープライマリーカバーの穴が小さく首を振る事が出来ません。ですのでシャフトをスターター側に抜いてからワンウェイを外します。

ワンウェイはスパイク製の強化タイプをチョイス。


交換完了。チェーンテンションは後ほど調整します。

続いて点火。

新車から一度も交換していないと思われるストックのユニットです。

ぱっと見た感じは問題ないように見えますが、、

チューインガムのようになって溶けた基盤を覆う樹脂を剥がすと、配線が見えてしまっています。純正ピックアップは熱に弱いので仕方ない部分です。IGモジュールも壊れるときは突然壊れますので、ここは信頼出来るDYNA2000iに交換したいと思います。

続きます。

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