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MARUMASU Motorcycle Lounge / KAZ MIZUTANI 

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'89y FXR 1次ドライブ分解とオイルライン検証。

連休最終日も穏やかに晴れました。

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現在当店では3台のFXRのエンジントップエンドが外れており、個々の車両の部品で溢れ返っています。このままではパニックになりそうなので整理整頓しました。更に今夜遅く、FXRがもう一台入庫するのでスペースを確保しておかなくてはいけません。

FXR4のシリンダー、本日受け取りました。有難う御座います。
前倒して入手した010"と020"のピストンも本日届きまして、結局ドイツ人シリンダー(笑)に、010"ピストンでボーリングする組み合わせとなりました。試しにピストン重量を計ってみたところ、やはり500gほどありました。あのワイセコ使っていたら危なくフライホイールまで逝くところでしたね、、

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で、010"ピストンはコーティングに、シリンダーはパウダーコートに出しておきました。今日の出荷に間に合って良かったです。

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さて、本日の作業。'89y FXRです。

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ステーターコイルコネクターからのオイルリークを止めるのと、発電系統のチェックを行う為1次ドライブを分解します。

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1989年モデル以前のT/Mメインシャフトがテーパーシャフトの1次ドライブ分解は本当に久しぶりです。テーパーシャフトはクラッチバスケットを抜くとき簡単に外れないものが多いのでドキドキしますが、この車両では比較的簡単に外れました。下手するとバスケットが壊れます。

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ステーター、外しました。品番が何も書いてないので社外でしょうか?レギュレターは純正です。

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ステーターは黒くなっていますしオルタネーターマグネットも弱かったです。ここらが替え時かもしれませんねぇ。

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T/Mメインシャフトのテーパー部分は荒れてもおらず綺麗な状態です。あまり開けられた事が無いのかもしれません。

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スターターも外してオイルラインをチェックします。スターターは地金が金色をした初期のタイプです。うろ覚えで申し訳ないのですが、確か電圧が弱かったような記憶があります。ですのでスタート時のセルの回りはこんなものだと思います。

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今回、最も苦労するであろうオイルタンクとオイルラインを検証します。この車両は前期のオイルタンクで、オイルフィルターブラケットをT/Mの下にぶら下げるタイプです。よって画像のように送り側のオイルラインがスターターの下敷きになっています。

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で、これが前期のオイルタンク。一箇所に3口揃っており、スターターと干渉しオイルラインに傷が入ってしまうので良ろしくない。そして必ずといっていいほどオイルはリークしていますので、T/Mケースの上部はドロドロになっています。

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そして最大の癌がここ。オイルフィルターブラケットに入るIN/OUTのフィッティング部分。ここの一箇所が振動で緩む方向なので、120%漏れます。このあたりが綺麗なFXRを見た事は一度も無いです。この車両も御多分に漏れず、2箇所共漏れています。ここを修理するのはなかなかどうして大変ですので放置してある車両がほとんどだと思います。

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それにしてもシャシー回りが酷い。何故?

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後期オイルタンクに交換する場合、オイルライン2本の位置が変わる為、本当にオイルフィルター位置は変更せずタンク単体を交換出来るのものなのかどうか、しっかり検証します。なにせオイルタンクだけを後期に交換するというのは初めての作業ですので。

本来ならクランクケース前方にオイルフィルターを移動させれば簡単な事なのですが、生憎1989y以前のモデルにはクランクケースにフィルター取付ボスが無いので加工して移動させる事も不可能です。

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この煩雑なオイルラインが如何にスッキリとするか、腕の見せ所。

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シャシーがオイルリークだらけだったのはオイルフィルターブラケットだけではなく、T/Mメインシャフトシールみたい。2次がベルトドライブなのにここまで濡れているから、まず間違いないと思います。

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ビンゴですね、、当然。インナープライマリーベアリングは極々初期のローラーが少ないタイプ。

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序にメインシャフトシールもやり直します。Fベルトプーリーの上に何かコロっと??

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Fプーリーナットのストッパーボルトが折れてました、、このタイミングで気が付いて良かった。

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新車からの走行距離1.8万キロですので一度もオイルシールは替えられていないと思います(その場合シングルリップのシールですので外せば直ぐに分かります)。現行はダブルリップとなります。

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ガソリンスチームで車体を一掃したいと思います。

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多かれ少なかれ、新車から30年以上経ったFXRはどの車両でもこんなものです。この車両はほぼほぼ1オーナーみたいなもので走行距離も18000kmと少ないので外観はピカピカでしたが、普段手が入らないT/M周辺やオイルラインはやはり年式相応です。
"さっぱりと綺麗で、調子良く"、という事になると、やはり何処かのタイミングでしっかり手を入れなきゃならない時期に来ているのがエボリューションの車両じゃないかと思います。

ショベル程壊れたりする事は無いのでそのまま走り回っている車両がほとんどだと思いますが、大事に長く乗るなら、しっかり整備を行って、スッキリした車両で走りましょう。
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