2019.10.11 Fri
'00y FXR4 カム回り検証。
そんな台風接近中の本日ですが、カムが届いたのでFXR4のカム回りを作業します。
カムはボルトインカムではお馴染みのアンドリュースEV-3。エーデルブロックヘッドにハイコンプレッションピストンを組むのでEV-27ではなくEV-3をチョイスしました。
更にハイリフトのカムも選択可能なのですが、エーデルヘッドにストックカムの組み合わせの乗り味が素晴らしい為、敢えてのこの組み合わせとしています。

まずはともあれカムギアとピニオンギアを計測します。真ん中あたりのレッドを付けておいてくれたら良いのですが、何故かアンドリュースはラージ側のグリーンが多い、、、余っているカムギア付けて売ってるんじゃないかと疑いたくなりますね。

昨日ピニオンギアを本締めしてしまったので、また取り外し、、一体何をやっているのやら。。

外したピニオンギアも計測ピンを使って計測。

何れも此れも上手く合わず、、カムギアを他のギアと打ち替えレッドに戻す事にします。丁度手持ちのスクリーミンのカムがレッドだった為、アンドリュースに入れ替えました。スクリーミンはカムギアにキー溝が空いており回転防止になっているのですが、アンドリュースは特にありません。しかし、スクリーミンのカムギアをアンドリュースのカムに入れる事は可能です。(その逆は無理ですが)

ピニオンギアはS&S製のレッドに交換。S&SフライホイールですのでS&Sピニオンギアを使います。

カムは適当に交換するだけなら素人さんでも出来ますが、正確に組むには道具も知識も必要です。

カムシムはカムストッパープレートではなく丸い見たことのないシム?で組まれていました。このエンジンを組んだ業者様を一切信用していないのでこれは使いません。

しかしこのFXR4、サービスマニュアルを見てもパーツリストを見てもカムシムは記載されていますが、ストッパープレートの記載がありません。本来付いていたであろうシムも手元に無いので、どうなっていたのかさっぱり分かりません。
タペットローラーの位置とカム山の位置をなるべく合わせるのですが、通常の組み方ではエンドプレイが異常に大きくなってしまいます。

流石に最も分厚いシムを入れても足りない為、シムを2枚入れて規定値に合わせました。

カムのエンドプレイを調整し終えたら一旦カムカバーとガスケットを外し、カムシールを新品に交換します。交換し易いラバータイプです。

今日はタペットブロックまで組んで腰下を仕上げておくつもりでしたが、何より気になるのがこのブリザーユニット。
S&Sのブリザーユニット自体に問題は無いのは百も承知なのですが、問題なのはその装着位置。異常に中に入ってしまっているのがはっきり分かるかと思います。

このユニットは+,030"のオーバーサイズ。つまりケース側のブリザーホールをリーミングしている訳ですが、リーミングした際にホールを更に奥まで掘り込んでしまっているものだと考えます。通常余分に掘ってしまってもブリザーのギアで引っ掛かりますので問題ない訳ですが、ギアの無いブリザーユニットでは奥まで入り込んでしまう訳です。
スプリングの部分がカムカバー裏側のストッパー位置よりも内部に入り込んでいるのでスプリングが遊んでしまっています。
ブリザーユニットは回転しないですし、ブリザーホールがある訳では無いので理屈の上ではこの状態でも機能するのかもしれませんが、これは気持ち悪いので同じS&Sのブリザーギアの+.030"に交換したいと思います。

そんな訳でまたまた中断。とはいえ最も大事な腰下の箇所ですのでじっくり行きたいと思います。

※明日は天候により臨時休業となる場合が御座います。その際はご了承下さい。
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