2019.10.06 Sun
'89y FXR 車両チェックとハンドル回りの交換。
とはいえエンジンが始動出来る状態の時に様々なチェックを行い現在の車両の現状を把握しておきます。

この車両、父親が新車で購入したものをそのままお乗りになっているらしく、走行距離は18300km実走、ご覧のように錆びやすいシート下もピカピカ。

バッテリーの電圧、スパークプラグの状態、エンジンの異音など一通りチェック。エンジンはヒュンヒュンとフライホイールから調子の良い音が出ており、今が一番良い状態であると思います。

前後の圧縮比は同じで、コンプレッションも十二分。これからヘッドを組み替えますが、勿体無い位。

まずはオーナー様に持ち込みして頂いたハンドル回りを交換します。

コスミックさんのライザーに超タイトなドラッグバーのセットアップ。これは流石に当方でも押し引きに支障がある程ハンドルバーの幅が狭くて扱いにくいと感じます。

で、分解。

この車両、どこをどう見てもとてもしっかり整備されています。明らかにプロの仕事でして、非常に好意が持てます。適応適所でグリスの種類やロックタイトを変えていたりと、これくらいしっかりと整備するハーレー屋はここ最近見かけません。オーナー様も整備にはお金を使うタイプの方なのでしょう。
隅々まで整備の行き届いた車両は押し引きしただけで車両が軽く、全てがスムーズですので直ぐに分かります。




オーナー様が用意したハンドルバーは配線中通し仕様だったのですが、ハンドルを気分で交換したいので中通しにはしない、という指示でした。その場合逆に配線を傷付けてしまうのでノーマルハンドルスイッチでは使うことが出来ません。よって配線凹み有りのハンドルバーに交換します。

シモンズさんのナロースーパーバーに交換しました。

スーパーバーはハンドル幅がタイトですが、10cm程アップベントされており右側スイッチボックスの配線とクラッチケーブルがギリギリな感じになります。まぁまずはこのポジションで良いのかどうか、オーナーさんに跨って頂かないと分かりません。

ハイウェイペグは外す方向で。ウインカー位置は変更します。金属製のペグが付いていたのでこれだけでも3キロ位あります。軽量化こそ"正義"。


エンジンをしっかりウォームアップしてからエンジンオイルをドレン。どれ位時間が経っているのか分かりませんが、オイルは劣化していました。但しスラッジは極小でした。

プライマリーオイルは新品のように綺麗でした。あとシャシーも隅々まで綺麗にされておりました。

ガソリンもドレン。

マフラーは社外の2イン2タイプ。前後のマフラーサブステーのボルト+ナットに至るまで全て当時の純正のまま、という貴重な状態。勉強になりますね。

この'89yの煩雑なオイルラインを果たして後期オイルタンク仕様の配管に引き直せるのか、、今のところ不明。

これから3台のFXRを交互に作業を進めます。

※明日は外注先訪問の為、14時からの営業となります。ご了承下さい。
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