2019.09.16 Mon
'81y FXS 車体回りのメンテナンス。

キャリパーを分解し、ガソリン洗浄した時点ではこの程度。新車から既に40年近く経っておりますので致し方ありません。

ピストンを仮り組みをしてみてもクリアランスは緩くピストンがガタつく程。これではフルードも漏れて当然です。キャリパーボディ側が経年劣化で痩せているのです。

で、ボディが減らないように気をつけながら秘密の施工。少しツルツルした感じになりました。

同じように右側も作業します。


Fブレーキマスターも外してしまい、劣化しきったブレーキホースにもブレーキクリーナーを通しひたすら内部をクリーニング。右側のホースの通りが悪く、左右均等にキャリパーは動作してないものと思われます。しかし、ここは当時のオリジナルに拘るが故、性能を犠牲しているネガティブポイントのひとつ。純正新品パーツが入手出来れば最高なのですが。

マスターもこんな感じ。オーナーさんが交換したハンドルバーのプルバック具合がキツく、極端にマスターが傾いていました。只でさえ蒸発速度の早いDOT5故、フルードが減るとエア噛みを起こします。格好優先では駄目、という話。
ブレーキマスターが極端に傾いている場合、マメなフルードのチェックが必要です。

ビフォーアンドアフター。

綺麗になってスッキリ。しかし、この状態は2、3年しか持ちません。そこが旧車故の難点ではないかと。TAIWANジャンクではなく、現代の材料と技術で再販をしてくれれば全ては解決するのですが。

続いてスターター回り。ハウジングのニードルベアリングもやり直しします。

"ショベルヘッドあるある"。クソ重いセルスターターユニットをこの程度のボルトで支えるのが無理なハナシ。クソな構造のオンパレード、それがストックショベル。
そう考えるとエボリューションは随分進化している事に気付かされますよねぇ。笑

これがスターターハウジングに圧入されているニードルベアリング。プレスがあれば簡単に外せます。因みにスターターハウジングは年式、モデル(FXS/FXB/FLH)で異なります。

続いてリアブレーキ。フルードこそ劣化していますが綺麗なものです。構造的にバナナキャリパーの方が良いのでしょうか?それともブレーキマスターとキャリパーの位置関係なのでしょうか?ちょっと分かりません。

リアブレーキはフルード交換だけで終了。唯一何も問題なく終わった箇所でした、、、

明日には全てのパーツが届きます。あとは組み上げるばかりなのですが、生憎明日は定休日。
FXR2台の作業も推してますし、どうしたものか、、迷ってます。

続きます。

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