FC2ブログ

MARUMASU Motorcycle Lounge / KAZ MIZUTANI 

2006 - 2019 Specializes in Harley-Davidson / Japanese Classics Maintenance & Speed Pro Shop " The Spirit of Bonneville Salt Flats" Land Speed Racing. / 310-1 Nishi-bessho, Kuwana-shi, Mie 511-0851 JAPAN.

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

Bonneville 2019。

レーシングスーツには袖を通さない、初のボンネビル。
今年のボンネビル・モーターサイクルスピードトライアルに向けての個人的な思いを書き留めておきたいと思います。


P8240011 のコピー




2010年のレース初挑戦から数える事連続10度目。また今年もあの塩の平原に向かいます。
この記事を書いている現時点でもSW2019(Speed Week)は開催されており、多方面から様々な情報が入ってきます。

皆様も知っての通り、自分のFXLRで3度、FLTRベースの赤い車両で2度挑戦し、2度のFIMワールドレコード、2度のAMAナショナルチャンピオンを幸運にも奪取しておりますが、2015年からモビテック様と共に挑戦しているEVバイクでのチャレンジでは残念ながら一度もタイトルは獲れず、辛うじてコロラドで行われたマイルレースでEVバイクの最高速度記録ホルダーとなっただけに甘んじております。

去年は300km/hからの転倒、という結果となり、その後も療養を続けている事はこのブログでもお伝えしてきた通りですが、現在でも治療は続けており、実は投薬を変更した事で良い方向に向かいつつあります。
ただクラッシュ前のようには完治はしていないのでまだ何とも言えませんが、来年を見据えての準備に水面下で取り掛かっています。

ボンネビルには天候、運の強さ、金銭的な工面、時間的な工面など沢山のハードルを乗り越えていかないとレコードには辿り着けない訳ですが、レースに向かうにあたり、レースクルーの人選、というものがとても重要です。

例に挙げるとすれば、現在大阪で"ソリッドコア・モーターサイクル"を営むテルですが、彼は"マルマスレーシング"としての当方個人のレースは勿論の事、モビテック様のEVバイクプロジェクトになってからも手弁当でサポートに当たってくれて、ずっとボンネビルを一緒に戦っています。

当然他にも、毎年サポートし続けて頂いているクシタニ様、サスペンションでのサポート頂いているスクーデリアオクムラ様、ほとんどの造りものを一手に引き受けて頂いているウィリーキッズ様、ブルズアイ様やチャージMC様、ジーゾン様、ブロスカスタムペイントショップ様、M&K様、センタールーツ様、ジェイトレード様などなど、とてもじゃないけどここには書ききれない程の業者様と、個人的にサポート頂いている常連の皆様やお客様、Tシャツなどのレース販促品でサポートを頂く日本全国の方々のお陰でこれまでボンネビルに参加出来てきました。

しかしながら、モビテック様とのレースは飽く迄"プロ"としての契約の上成り立っておりますので、自分自身のレースとは少し違っています。それが良いか悪いかは別として、腕を認められてお金を払って頂いている訳ですので、それはとても光栄な事であるし、これまでのレースへ向かう姿勢が強ち間違って無かった、とも思えます。
どんなレース車両であろうと、全力で立ち向かってきたし、これからもそれは変わりません。
その結果が転倒であったとしても、それはそれで仕方が無い。それを今更どうこう考えるよりは、こうしてまだ五体が満足で、単車の運転が出来るのであれば、それはまだ、やれる、という事であると考えています。

ですので今回、レーシングスーツに腕を通す事なく、あの"ソルトフラッツ"に向かう事の葛藤はそれ相当にあった、という事は前記した通りです。

ボンネビルでは基本、自分で車両の整備やセッティングを行い、自らのタイミングで出走コースに入ります。
刻々と変わる塩の状況や天候、風を考慮してアタックのタイミングを図る訳ですが、条件の悪い日は敢えてアタックする事は行いません。リスキーだし体力の無駄使いになってしまうからです。

ボンネビル慣れしている現地のベテランと呼ばれる方々は、そういった時間さえも楽しんでおられます。クローズの日には塩の上で写真を撮ったり、BBQしたりしてそれすらをエンジョイしてしまいます。

自分はそこまでスタミナが無いし、精神的に追い詰められて正直発狂寸前のような状態になってしまいます。
モビテック様のレースではそこまで追い込まれた事は無いですが(役割分担が出来ており、自分はライディングだけに集中すれば良いのでストレスが少ないのです)、自分のレースでは泣いたり喚いたり、尋常でない状態の自分をチームのメンバーは何度も見ていると思います。

冷静になって考えると、全てを自分で行わなければならないからこそ極限の状態まで追い込まれる訳であり、絶対に勝たなければ、という強い意志がまた逆に大きくプレッシャーとして自分に伸し掛かってくる訳で、2014年のAMAタイトルを競った際は、同じクラスでベテランチームとの"真っ向勝負"が連日続きましたから、もう何かに取り憑かれている様な酷い状態で、食事は一切口を通りませんし、連日まともに眠れないという感じでした。

で、今回。

ライダーから降りた事でレース運びを客観的に観る事が出来る為、より冷静で適切な判断が出来るのではないかと思っています。勿論それが今回当方が一任された理由ですので最も効率よく指示を出せないと、現地に行く意味が無い訳です。

今回ライダーを務めて頂くTさんはボンネビルの塩の上を走った経験がありませんから、まずは驚くと思います。
それに逐一耳を傾け、それが普通な状態なのか、それとも普通ではない状態なのかを見極め伝えないといけません。

また例年発生していた悪夢のような"揺れ"が起こらなければ"万々歳"ですが、もしも再発するようであれば、その症状を軽減できるのかどうかはライダー目線で当方が判断しないといけません。
最悪の場合、チャレンジを中止するかどうかはモビテック様の判断に委ねられますが、自分が9年走ってきた経験値を、レースの5日程の間に全て、ライダーさんには伝えます。

結果は神のみぞ知る、ところですので当方にも全く予想が出来ませんが、レース運びがスムーズに行くよう最大限の努力は惜しみません。

当ブログは今まで通りにレース中もリアルタイムで毎日お届けするつもりです。今回はレーサー目線ではなく、チームのアドバイザーとして、レースの進行状況や戦略、車両のセッティングに関して掘り下げた記事にしたいと思ってます。

あとデジタル一眼を入手しているのでボンネビルに集うレーサー達を中心に、写真をアップしたいとも考えています。
今まで自分のレースだとほとんど写真が撮れてないので、上手く撮れるかどうかは怪しいですけど、、

なんだか支離滅裂な文章になってしまって申し訳ないのですが、こんな感じで今年は行って参ります。

楽しみにして頂ければ此れ幸いかと思います。

それでは、SEE YOU ON THE SALT !
関連記事

| Private | 03:25 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

PREV | PAGE-SELECT | NEXT