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MARUMASU Motorcycle Lounge / KAZ MIZUTANI 

2006 - 2019 Specializes in Harley-Davidson / Japanese Classics Maintenance & Speed Pro Shop " The Spirit of Bonneville Salt Flats" Land Speed Racing. / 310-1 Nishi-bessho, Kuwana-shi, Mie 511-0851 JAPAN.

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TC96 FXRS-SP / '07y FXDB フロントエンドの組立。

馬鹿程暑い日が続いています、、皆様体調管理にはくれぐれもご注意を。

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8月に入りました。去年同様にアホ程暑い日が続いています。
当店は店内に居ればエアコンが効いているので快適ですが、一階倉庫や二階は灼熱地獄。なるべく店内で作業は行いたいところです。

さて、そんな本日まずはTC-FXRから。フロントホイールを交換しておきます。

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ブレーキローターボルトですが強度マーク無しの出所不明ボルトが使われておりました。多分古いタイプの純正だと思うのですが、新品の現行純正ボルトに交換しておきます。ここは値段の事は度外視してでも純正を使用する箇所です。

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ケーブルタイプのスピードメーターギアユニットをセット。キャリパーセンターはシムでの調整が必要でした。

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そうこうしているとオクムラさんから'07y FXDBのフロントサスが届きました。

今回このサスペンションは過走行によるメンテナンス不足からインナーパイプ、アウターパイプ共にNGレベルでした。
分解した際の内部の状態を写した画像は本当に酷いもので、インナーパイプは傷とメッキ剥がれ、アウターパイプも内面がリミット越えの摩耗。途中某メーカーのスプリングキットに交換されていましたが、その際アウター内部の計測は当然行われていなかったものと推測されます。

インナーパイプは幸い曲がりは無かったので再メッキ加工で再生。アウターパイプはどうしようも無かったのですが、偶然にも当店でやはりオクムラチューンを施したT-man 107cu"FXDBのオーナーさんがWディスク仕様に変更した際に余っていたアウターがありましたので譲って頂きました。
仮にインナーとアウターパイプを純正新品で取り寄せた場合、オーリンズのFサスペンションが軽~く買える程の金額になってしまいます。

丁度都合の良い具合にアウターは黒でパウダーコートが施されておりましたのでダストカバーのみ新たにパウダーを施工して組み上げて頂きました。まぁ決してお安くはありませんでしたが、コストは最低限でリカバリー出来たと思います。

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サスを装着する前に各ボルトをガソリンで洗浄し、ワイヤーブラシで磨きます。何が面倒って言えばこの地味な作業かも。Fサスを組む事自体は特に時間の掛かる作業ではありませんからね。

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灼熱の倉庫へ。笑

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アクスルシャフトやカラーも磨きます。作業時ここが綺麗になっているショップさんは信頼出来ると思います。

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カラーの半分を磨いた状態です。ガソリン洗浄位では全くダストは落ちない為、ワイヤーブラシで地味に磨いて落とします。地味過ぎて倒れそうですが、これが"一般整備"というものじゃないかと。

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序にキャリパーも洗浄。

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で、組み上がりました。

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あとはスイングアームがパウダーコートから仕上がって来るのを待つばかりです。

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TC96になってからのダイナモデルや現行M8モデルの多くに使われているショーワ製49φFサスペンションですが、単体で持った事のある方ならお分かりかと思いますが、太さの割には軽いのです。それまでの39φナローと持ち比べれば明らかなのですが、39φは細い割に重い。

実は49φは肉厚を薄く設計されており(軽量化の為かと推測します)、ちょっとした転倒程度でも簡単に曲がる事があります。
そういった意味合いでは39ナローより弱い、とも言えるかもしれません。これは剛性が高いとか低いという意味ではありません。

また通常ハーレーのノーマルでのスプリングレートは記載が無いかと思いますがダイナモデルの場合、スプリングレートは初期が0.4Kとかなり柔らかく、縮んだ状態、つまりは奥の部分で0.9Kとなるよう設定されています。これをかなり強いプリロードをかけて組まれています。

今回この車両に関して言えば、高速道路と、主に峠を走る、というオーナー様でしたので固定スプリングレートの0.7Kで全域でしなやかに仕上げました。当然オーナー様の体重も加味しています。
オクムラ様のMEスーパースポーツスプリングは可変レートは設定されておらず、均等ピッチのみであるという事は御存じの通りだと思います。
その方がセッティングがより細かく行えますし、フリーピストンタイプにコンプレッションバルブを組み込んでおりますので自由自在に伸びや縮み側のストロークスピードを任意に設定できる為、”峠”や”高速走行”、例えばロングツーリングで疲れないように、といった個々のオーナー様のリクエストに応じたオーダーメイドのサスペンションを組み上げる事が出来ます。

社外のスプリングに交換したり、バルブを組み込む事は誰でも出来ますが、それはストックよりは”マシ”になる程度でオクムラチューンのレベルには全く届いておりません。
逆に言えばその程度のサスしか提供しないショップ様はその程度のレベルであると言い切れます。

今でこそハーレーでもスクーデリアオクムラ様のサス、というのは広く一般化されてきましたが、より多くのショップ様でも是非体験して頂きたいと思います。

ちょっと話が反れましたが(笑)そういったノウハウや内部のセッティングについても詳しくご説明頂けますし、とかく”曖昧”になりがちなサスペンションの話でも、オーナー様にしっかりとご説明が出来れば、それはお金を出して頂く意味があると思います。


そんなこんなで、明日も頑張ります。

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