MARUMASU Motorcycle Lounge

結局今日もホイールは届かず。FXRSの作業を進めます。

グライドのホイールボス変更で作業が止まっているのが此方のFXRS-SP。同じ作業を２度３度と繰り返すのは時間の無駄ですので行いたくは無いのですが、ジャッキアップしたままのTC96-FXRは進められないので今日は此方の青いTC96-FXRを進めます。
お預かりしている車両がFXRばかりなのでややこしくてスミマセン。



デビアント製スイングアームから当店のボンネビルSPLスイングアームに交換するにはリアのドライブベルト長が変わる為、１次ドライブを分解しなくてはいけません。まぁTC96は簡単ですので30分もあれば外せてしまうのですが、、





リアドライブベルトは４Tサイズダウン。苦労してベルト長を合わせたのですが、結局元に戻します。



スイングアームはFXR用にRブレーキキャリパーマウントのトルクロッドマウントを追加で溶接加工。チタン製エンブレムも追加して頂きました。



ピポットシャフトは社外の強化タイプ。見えない部分にこそ良いパーツを使います。



リジカラもセット。こちらはワンオフのジュラルミンバージョン。



折角なのでピポットブロックマウントも社外の削り出しのものに交換しておこうかと思っていたのですが、適当な長さのボルトが無かったのでまた後日交換しておきます。



折角１次ドライブを外したのでT/Mメインシャフトベアリングを強化タイプに交換しておこうと思います。で、レース取り外し。



念の為シャフトのレース部分を測定してみると、、あれ？これって１インチじゃないかと。



TC96用の25.0mm強化ベアリングを嵌めてみるとやっぱり通りません。



これはTC88用の強化ベアリング。１インチ（25.4mm）なんで問題無く入ります。



因みにショベル用。こちらもシャフトサイズは同じですので当然入ります。



よくよく見てみると、見慣れたTC96の６速T/Mとは違う、見た事の無いオイルシールが入れてあります。BBレースの品番を調べてみたところ2006年モデル用のようで、2006yは丁度５速と６速の過渡期でしたから、シャフトが違っていたのだと思います。しかしながらBBレースの肉厚だけで変更している為、他は何も問題無く2007年以降のTC96用の部品が流用出来ます。但し、強化BBは存在しない、という事です。※TC88用はベアリング自体の厚みが異なる為、TC96インナープライマリーには使えません。



結局外したレースを泣きながら嵌め直し。笑



さてさて、お次はリアエンドです。オーナーさんが持参したエボ・ソフテイル用ブレンボキャリパーサポートをFXRに流用する為、イロイロ加工します。





当たり前ですがソフテイルのスイングアームとFXRとでは幅が全く異なる為、キャリパーサポートが明後日の位置に居ます。加えて左側のベルトラインも同時に調整しているのでひたすら加工しては装着、フィッティングをチェックしてからまた外し、、を何度も繰り返し。地味です。



微調整を繰り返す事数回、結局既存のサポートの左右にそれぞれ厚みと大きさの異なるアルミカラーを製作し帳尻を合わせました。こんな時は"旋盤様様"という事になります。



キャリパー位置は暫定です。トルクロッドの長さで位置を調整します。



面倒なだけで特に難しい作業ではありません。まぁ上手くベルトラインやキャリパーセンターが出て良かったです。

これでエボ純正９キャストホイールにフィッティングするよう調整が済みました。グライドホイールが届いても、無調整、無加工で交換が可能な筈です。



あとは１次ドライブを組み直すだけ。



プライマリーのオートテンショナーをセットしようとしたのですが、よくよく見ると曲がってます。



右が今回外した2006y、左が2007y。明かに改良されています。黙ってやっちゃうんですよね、ハーレーは。当然交換しておきました。ワイヤリングは当方がレース時に応急で行った処置ですので外しております。一応念の為。



リカバリー完了。



これでローリングになりました。ではでは。

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