2019.04.25 Thu
S&S TC3 オイルポンプ到着。
宅配業者さんから荷物が届いている、と連絡があったのでトンボ帰りで店に戻りました(といっても往復350km走りましたが、、)。
複数届いていたパーツを検品したのですが、中でも初めて見たのがこのS&S製の"TC3"シリーズオイルポンプです。

鍛造ボディに施されたブルーのアルマイトがとても綺麗なのですが、見た目に加え性能もかなり期待できます。

T-manが特許を取得していた"3ステージ"オイルポンプになっていますが、こうして今も商品化されているという事は裁判沙汰は解決されたという事なんでしょう。
TC3専用設計のカムサポートプレートと組み合わせる事を前提としている為、オイルポンプマウントピッチの自由度が高くなり、そのお陰でポンプギアは嘗てない程巨大になっています。当然オイルの流量も最大となります。
試しにポンプギアの大きさを比べてみたのですが、TC96ストックが直径47mm、FUELING製の多分ストリートタイプが50mm、そしてS&S製TC3ポンプが56mmとその差は歴然です。
TC3シリーズは最後発で発売されたポンプやカムサポートプレートですので、他のメーカーが出来ていなかった改良や機能のアップグレードを施してある為、どのメーカーのものより優れていると思います。
個人的に今まではT-manのビュレット3ステージオイルポンプ+T-man ビュレット・カムサポートプレート(現在は廃盤。削り出しではコストが掛かり過ぎたのだと思います)が最強の組み合わせだと思っており当方の赤いレーサーには導入しておりますが、T-man製のビュレットカムサポートプレートが入手出来ない以上、現段階ではTC3シリーズがベストなのかもしれません。

カムを交換したり、ギアドライブ化する事は皆様よくご存知なのですが、カムサポートプレートやオイルポンプには全く拘らない方々が多過ぎると思います。
高性能なツインカムエンジンですが、このあたりを強化する事でハイパフォーマンスに対するバランスも取れますし、何よりチューニング度合いが低い車両だとしても、油圧が上がる事でメカノイズが減少したり、油温が下がったりとメリットは大きいです。
エンジンは見えない内部にこそお金を注ぎ込むべきだという事は、経験上絶対に間違いないと言い切れます。
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