2019.04.11 Thu
'03y 100th TC95 FXDL / '07y XL1200R。



実走行をしていた車両ですのでピストンの動きは悪くありません。ですのでピストンを抜き取ってのO/Hは必要ありませんでした。まずはピストンを押し戻す前に、飛び出た分のピストンに付着したブレーキダストを落とします。これを行わずにピストンを押し戻してしまうと噛み込んで最悪の場合Oリングを痛めてしまいます。

内部までクリーニング完了。すっきりです。

ピストンを全て戻すとこれだけフルードがマスターにバックします。ブリーダーで全てドレンしたつもりでも残っています。

続いてリア。

こちらはフロント側のキャリパーのパッドスプリングですが、何か噛み込んだのか傷が入っていました。当然交換。

これが当方が日常的に使っているクリーニングツール。割れた砥石も狭い箇所で活躍します。

パッドはデイトナの新型"赤パッド"。赤いので汚れると直ぐに分かりますし、純正に比べダストが少ないのも気に入っています。全周軽くC面を取っておきます。

フロント側完了。パッドピンはワイヤリング。パッドピンにフィックスするのでピン側は軽く動く程度にしています。

リアも完了。ブレーキ回りを綺麗に保っている車両をあまり見かけないので、偶には綺麗にしてあげて下さい。

車体回りをグルッと一周増し締めチェック。あとは走らせてから磨いて終了。

続いてXLスポーツスター。リアホイールの交換に加え2次ドライブのチェーン化も同時に行います。

まぁグライドの軽量ホイールに交換するというのに、このマンホールのようなデザインもへったくれも無い格好の悪い純正ベルトプーリーは”無し”ですよねぇ。



このベルトプーリー、とんでもなく重いんですよ。


純正のスプロケットボルトを流用してリアのチェーンスプロケットとスペーサーをセットするとどうしても首下が短い。これは危険なので却下です。

で、ボルトの首下長を合わせていると、、アレ?? なんだかボルト穴が小さくないかと。

ホイールの左右を間違えたのかと思いましたが、なんと、リアブレーキローター側も、リアスプロケット側も同じ穴サイズという有り得ない状況。

作業ストップです。

購入した愛知の"しゃぼん玉"様に連絡をしたところ送り返して頂ければ2、3日でチェックします、とのご回答でしたがもう待った無しの状態です。購入までにも半年以上お客様にお待ち頂いたので此方はもう絶対に待てません。
するとしゃぼん玉社長様自ら当店までご来店頂き、夜間でしたので即日は無理にしても、明日ホイールボスを交換して自ら持ち込む、とおっしゃって頂きました。(なんでも左右のボスは組み間違えるような構造にはなっていないらしく、品番からもボスは合っているとの事。加工時になんらかのミスで穴加工寸法を間違えている、との事でした。)
人間誰にでもミスはあるものですし、アクシデントが起こった時に真摯に対応出来るかどうか、アタマを下げられるかどうかが"全て"だと思います。"しゃぼん玉"様や"アクティヴ"様とはずっとお取引をお願いしておりますが、今回のご対応は一企業様としては勿論ですが、社長様個人としても誠意のある立派なご対応であったと感じます。
しゃぼん玉様のような大手が当店のような地方の個人店の為に直ぐに行動に出て頂いた事は本当に有り難かったです。ご足労お掛け致しますが宜しくお願い致します。
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