2019.03.31 Sun
TC96 FXRS T/MメインシャフトBBのトラブル。
そんな訳で本日入庫頂いたのはTC96 FXRS。こちらも当店でツインカムコンバートを行い公認取得を行なった一台です。
到着して直ぐ、T/Mメインシャフトベアリングからと思われるメカノイズが盛大に出ています。下記の動画でも容易に確認頂けるかと思います。
T/Mメインシャフトベアリングが逝ってしまうと何が一番の問題かと言えば、ベアリングやベアリングレースのカジリで生じた高い硬度のスチールスラッジがプライマリー内部に回ってしまう事です。この車両も御多分に漏れずドレンボルトはこのとおり。

プライマリーオイルも汚れ放題です。放っておくとオルタネーターやステーターコイルにダメージが起こり、最悪発電系のトラブルを併発します。

前後のロッカーベースからもオイル漏れを起こしているのでガソリンタンクも外します。当初車検整備をお願いされていましたが、ちょっと大掛かりな修理になってしまいました。




クラッチバスケットは思いのほか綺麗でした。


ベアリングレースはこんな感じ、、TC96ではお馴染みのトラブル。一体もう何台修理した事か。粗悪な純正パーツが全ての"悪の根源"になっています。

ベアリングレースが奥に入ってしまい、レースを外すSSTがセット出来ません。これもよくあるパターン、、

で、別のSSTを使ってレースを引っ張りながらヒートガンで少し炙り、ハンマーでSSTを叩いて徐々に隙間を大きくします。

ようやくSSTの爪が嵌まり込みました。ふー


抜けました。

酷いですねー

鉄粉がオイルと共に回ってしまった為、オルタネーター、ステーターコイル共にクリーニングしておきます。

続いてインナープライマリー。ベアリングをプレスを使って抜き取ります。

ベアリングローラーも当然ゴリゴリになってます。

で、リベラ・プリモ製のシールド強化ベアリングに交換。裏側のオイルシールはベーカーを使います。

続きます。

オマケの画像は此方↓
当店"WEB SHOP"で販売する中古シートを二階倉庫から下ろしてきました。しかし今日は時間が無くてアップロード出来ず。近いうちに、、出来るかなぁ?

本日は遥々徳島からお客様がご来店し、当方が個人的に所有していたGSX-R750をお買い上げ頂きました。楽しい話を聞かせて頂きオマケにお土産まで頂いてしまい誠に申し訳無い限りで。また四国にお邪魔した際は宜しくお願い致します!

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