2019.02.25 Mon
'91y TC88改95 FXRS-SP キャブのオフセット調整。
一昨日走らせたEV-02は350kg程の車重がありますが、200kg程のCBでも単車の基本は同じ。ポジショニングに気をつけながら、EV-02のイメージが身体に残っているうちに何度も同じコースを周回しました。

お客さんの入庫が夕方になるとの連絡があった為、TC-FXRの作業を続けます。非常に地味な作業です。
基本、FCRキャブレター専用のキャブレターマウントやヘッドブリザーキットはリリースされているものが少なく、有るものを加工して装着する事となります。

今回はS&Sのブリザーボルトを流用します。まずはケースブリザー用のキャブサポートプレートだった為ボス部分を削ってセット。

ガソリンタンクからのキャブ飛び出し量はこのくらい。まぁ悪くはありません。

しかし、スピゴットの差し込み具合はこの程度。明らかに少ないですよね。ハーレー専用のスピゴットではありませんので微調整は必ず必要になります。

純正のインテークマニホールドをセット。

この位まで差し込みたい、、

で、結局ブリザーボルトを1/3程削りました。左側がS&Sのボルトヘッドが薄いタイプ。右側は厚めのタイプとなります。今回加工したのは真ん中のボルトですが、旋盤があれば簡単に加工出来ます。

キャブレターをセットする前にガソリンでざっと洗浄。ハーレーの場合、キャブレターの右側、車体前方だけが汚れるのですが、走行後は面倒でもブレーキクリーナーなどでクリーニングをしておかないと汚れが固着してしまい、凸凹あるキャブボディを掃除するのは非常に困難になります。
キャブレターが汚い車両はまず整備が疎かになっていると思います。

スチールワッシャーには両面液状ガスケットを併用し、ヘッドブリザーボルトには多めのロックタイトで組みます。
ヘッドブリザーボルトはキャブ位置に合わせてオフセット調整するスペーサーで"逃げがち"ですが、それらは使用せずにキャブをエンジン側に追い込んでセットしました。一手間かければスッキリ装着出来るのでオススメ。

自分のFXLRレーサーで使っていたスペアの中古キャブを引っ張り出し、

トップキャップを交換。パウダーコートを施してあればサッと吹き上げるだけで綺麗になります。

お願いされていたスロットルケーブルも交換しておきます。テフロンチューブ内蔵ながら、もの凄く細いのでハンドル回りがシャープな印象になります。お気に入りのアントライオン製、これも当方レーサーの予備パーツです。

ワイヤー調整部分がステンレス削り出しになっており、錆びる事はありません。汎用品ですので今まで使っていたアクティヴ製のハイスロホルダーにもボルトオン。

といった感じで地味な内容に終始してしまい誠に申し訳なし。。

夕方、予定通り車両が入庫。TC96 FXR。こちらも公認取得のご依頼です。

オマケの画像は此方↓
閉店後病院へ向かい、時間外受付窓口で診断書とMRIの画像CD-Rを引き取りました。内容を確認しようとPCにセットしましたが、まさかのWindowsフォーマット、、、Macで開けないとは。医療データはほぼほぼハイブリッドだと思っておりましたが。

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