2019.02.08 Fri
FXR・FLH用リジットカラー"リジカラ"取付方法について。

表、裏を均等に、薄く何度も何度もペイント。

で、夜までに6台分全てペイントが完了。

で、ここからが取り付け方法です。
まず最初に記載しておきますが、FXRにはショベルヘッドを含めた'87-88yあたりまでが初期、そして'89-90yあたりの中期、そしてそれ以降の後期モデルと大まかに3種類のピポットシャフトが存在します(ツインカムFLHはピポット・メインシャフト部分のみ太くなっています)。年式分けは当方のあくまで経験値ですので正確ではありませんし実際混ざっています。それぞれの特徴を記載しておきます。
初期:シャフトの左側、右側ともに六角ボルトヘッドが溶接されており、シャフトの半ばでオス-メス接続になっている。
中期:シャフトの左側はナット+カラー、右側が六角ボルトヘッド溶接。
後期:シャフトの左右が共にナット+カラー。TC88/TC96 FLHも構造は同じ
最も交換が困難なのが初期の2ピースシャフトタイプで、錆びてシャフトが全く抜けてこない車両も多いです。その場合スイングアームのブッシュごと外れてしまうので素人さんが行うには相当敷居は高いと思います。
逆に最も簡単なのは後期の両側ナット+カラータイプ。シャフトを抜く事なく作業が終了する可能性が高いので、ジャッキが2個あれば比較的簡単に交換は行えます。
とはいえピポット部分は走行において最重要部品のひとつ。
命に関わる部分ですのでここはプロに作業をお任せする事を絶対にお勧め致します。

まずはフレーム、エンジン+T/M、スイングアームをそれぞれ支えておいてピポットブロックを外し、その内側のアイソレーターを外します。※なお作業の効率を良くする為にも、面倒でもリアホイールやショックを外してスイングアームをフリーにしてから作業する事をお勧めします。

ピポットのセンターが出ていればアイソレーターは無理なく手でスッと外れます。その内側にある薄いナイロンワッシャーはそのままセットして下さい。

で、アイソレーターの代わりにリジカラをセット。この車両は'91y、中期シャフトなので左側がナット+カラーになっています。注:この車両は社外シャフトに変わっています。

で、左側のピポットブロックをセットして位置を決めてしまいます。純正アイソレーターの場合はラバーでフローティングになる為、左右を仮装着してセンター出しを行いますが、リジカラは完全に固定してしまうのでその必要はあまりありません。

続いて車体左側に移動してピポットシャフトを抜きます。もしピポットシャフトと同寸のシャフトがあれば、それを通しておくとシャフトを戻す際苦労しません。因みにこの車両、ショップさんオリジナルのクロモリシャフトに交換されておりました。


シャフトを洗浄し、グリスアップを施して再装着。リジカラにすると左右のピポット位置が完全に同じになる筈です。
なお今回左右オフセットの加工が必要なかったのでそのままボルトオンでしたが、個々の車両でフレームピポット部分の位置が微妙に異なる場合もある事も考えられますので、その場合は適切な処置が必要になります。

交換完了。あとは走らせてのチェックとなります。

今回"リジカラ"のテストサンプルとして、この車両のオーナーさんにご協力を頂きました。車両完成後、当方が走らせて検証を行い販売となります。
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