2019.01.26 Sat
治療経過とレースの今後。
まず今回福井に来た理由を説明しておきますと、当店の長年のお客様が看護師として務められている病院があり、北陸でも特に腕の良い先生が在籍している、という事で治療をお願い致しました。
日々の受診スケジュールは勿論の事、待ち時間無しで優先的に治療を受けられるよう段取りを行って頂き、限られた短い期間で最大限の効果が得られるよう配慮して頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げたいと思います。
しかし、残念ながら現時点での完治には至ってはおりませんが、それでも通院前に比べると幾分良くなっているかと思います。
受診前は両腕に常に痛みがあり、力が入らない為車両の押し引きが日を追うごとに困難になっており、テスト走行時も痛みが生じる為、極短い時間しか単車に乗ることができなくなっていました。
加えて最も問題だったのは両手の指の動きが鈍く、硬くなってきており、拳を握り切るまで指が曲がらない為、スパナなどの細い工具が握れなかったり、握れたとしても直ぐに落としてしまったり。ボルトなども上手く回せないといった日常的な業務にも支障を来すまでに悪化。
今回、レースでの転倒で3箇所骨折しました。
転倒した速度が尋常ではない速度域であったので、念の為頭部のCTやMRIは行っておりますが、両手のCTやMRIは行っていませんでした。両手はグローブの傷からも相当なダメージを受けた事は明らかだったのですが、骨折に気を取られていた事、転倒直後はギブスをした指ばかりを気にしていた事もあり、指の動きに違和感が出て来て気がついたのは、ここ1ヶ月位の感じです。
あと、年明けから本格的に作業量を元に戻し、手や腕を急激に酷使しだしたのも症状が顕著に現れた原因のひとつであると思います。
被っていたヘルメットも損傷していた為、首へのダメージも考えられた訳ですが、CTやMRIには筋肉へのダメージ、切れていればハナシは別ですが、靭帯が伸びたりした程度であれば異常を発見する事は困難だと聞きました。今回の治療で首へのダメージがあり、神経からきている痛みもある、という事も分かりました。
指や腕への痛み、硬さ、曲がり難さは複合的な要素が絡み合っており、単純ではないという理由からも転倒以前の身体への完治は正直もう難しいのではないかと考えます。
後遺症が少なからず残ってしまう事は残念ですが、これ以上悪化しないよう今回教えて頂いた方法で自己管理を行い、調子を崩したらまた治療をするなりして、不具合と共生していくしかないかと思います。

普通に考えば、300km/hで転倒する、という事は限りなく”死”に近い状態です。
塩の上であった事、マシンコントロールを失ってからの転倒方法、当方の体重の軽さなどが幸いした事で、こうして今も"取り敢えず"五体満足でいます。
大袈裟かもしれませんが、"命"と引き換えに若干の"不便さ"が残ってしまったと思えば諦めも付きますし、それがレースだ、と言ってしまえばそれまでです。それも承知の上で業務委託されている訳ですので。
とはいえモビテック様の"業務契約"を超えた人道的なご配慮には常々感謝しています。
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しかし、少なからず車両にずっと何か問題がある事は、当方も、モビテック様も重々承知です。
その理由が解明しない限り勝利も無い、訳ですが、当方がこうして治療に専念している今も、更により多くの見解を持つ方々をプロジェクトに招き入れ、原因究明を行なっています。
今年のボンネビルまでに解決出来るかどうかがひとつの鍵となる訳ですが、"EVプロジェクト"はどのような結果になるにせよ、来年の2020年を以って一旦終了する、とモビテック様には伺っております。

とりあえず明日で治療を終え、三重に戻ります(雪で帰宅困難にならないよう祈っておりますが、、まぁ大丈夫でしょう)。
溜まりに溜まった業務が待ち構えておりますが、無理しない程度に頑張りたいと思います。
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