2019.01.17 Thu
'91y TC88改95 FXRS-SP カム回り作業とその他諸々。


今週末クイックでFXDLの作業を行います。で、その準備。


明日午前中"スクーデリア・オクムラ"さんへ伺うのでCBのリアサスを取り外し。当時モノのスチールボディKONIですが、シャフトにうっすらとオイル滲みが出ています。

で、アルミボディのKONIをとりあえず装着しておきました。こちらはCB750K用の細巻きスプリングだと思うのですが、スプリングレートが高く硬過ぎる感じ。車重の軽いCB550に装着するとサスが粘らないので、タイトコーナーではリアタイヤが流れる感じになってしまうと思います。

TC88-FXRS。まずはフィッティングチェックを行った"オクムラ・ハイパープロ"を取り外します。

こちらも明日オクムラさんへ持ち込み、リザーバータンクの角度変更を即日行って頂きます。

さて、ここからが本日のメイン作業。TC88 FXRSのカム回りを組みます。まずはインナーカムベアリングを交換。

カムチェンジキットはS&Sを使用しますが付属のガスケットは使いません。


続いてカムサポートプレートアッセンブリを組み直しします。

まずは分解。ツインカム車両でカム回り作業が最も手間なのがTC88のストックカムだと思います。S&SギアドライブやSEの油圧テンショナータイプにしてしまえば作業はかなり楽になります。最も部品点数が少なく、SSTもほぼ必要の無いTC96が一番簡単です。

フロントカムはアウターがボールベアリングになっています。SSTを使って外します。

リアカムはオープンタイプのインナーレース別体ベアリング。やはりSSTを使ってレースとシムを外します。

で、新品のシムとレースをプレスで圧入。

カムサポートプレートに前後ベアリングを圧入。
カムサポートプレートは内部をオイルラインが通っているので中空になっています。ですので闇雲にプレスでベアリングを圧入するとプレート自体が簡単に反ってしまいます。
ここは必ず専用のSSTを使い、プレートに負荷をかけないように組む事が重要です。


前後のカムタイミングを合わせてインナーチェーンをセット。

カムをサポートプレートにセット。インナーテンショナーはカムを装着する前にプレートにセットしておかないと後では装着出来ません。

オイルポンプをピニオンシャフトにセットします。こちらも中古品です。

組み上がったカムサポートプレートアッセンブリをセット。インナーカムテンショナーをSSTで固定しておかないとチェーンにカムが引っ張られてしまい、インナーカムベアリングにカムが刺さりませんのでご注意を。チェーンテンショナーは純正新品を使っています。

アウターチェーンドライブを組んでカム回り完成。

交換後破棄する部品一式。

カムカバーはエンジンの中でもかなり目立つ部分です。メッキに点錆が出ていたので出来るだけ磨きました。磨きとオリジナルのタイマーカバーはサービスです。

カバー装着完了。一晩放置してからタペットホールからアッセンブリルーブを流し込み、その後タペットを組みたいと思います。

腕は相変わらず痛くて辛いのですが、、今週一杯取り敢えず乗り切ります。

※明日18日は午前中外注先に出掛けます。よって14時からの営業となりますのでご了承下さい。
- 関連記事
-
- T-man 98cu" TC-FXR JIMS 6spd T/Mリカバリー。 (2019/01/19)
- '91y TC88改95 FXRS-SP タペットとリアショック。 (2019/01/18)
- '91y TC88改95 FXRS-SP カム回り作業とその他諸々。 (2019/01/17)
- 2018年の仕事納め。 (2018/12/30)
- '91y TC88改95 FXRS-SP ステップ回り加工。 (2018/12/30)
| FXR on T/C | 22:47 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑