2018.11.03 Sat
'08y T-man 107cu" FXDB トップエンド作業〜其の二。

ロッカーカバー4箇所、ロッカーベースは2箇所、前後共に逃げ加工を施します。ベースは通常ボール盤を使って行うのですが、ボール盤が壊れておりハンドドリルで加工。

で、パーツのクリーニング完了。


アジャスタブルプッシュロッドをインストールする場合、ツインカムのノーマルプッシュロッドカバーではアジャストがやり難いので(プッシュロッドによってはアジャストが不可能)アジャスタブル用のカバーに交換します。今回はSE製を使うつもりです。※プッシュロッドはSEを使いません。

リフトの高いカムですし、今回はタペットをウェット組みしておりますのでプッシュロッドはカバーをセットせずに"裸"でアジャストします。
アジャスタブルプッシュロッドは多々ありますが、調整が比較的安易でロックが確実、高強度且つロッドカバーとの干渉まで考慮している、というものはなかなか見当たりません。
ひとつの指標として、このプッシュロッドに何を使っているかで、組み手の技量と気遣いが分かると思います。タペットユニットとプッシュロッドは同じメーカーどうしなら大丈夫だろう的な考え方が多いかと思いますが、良いアジャスタブルプッシュロッドというものはレースという最も過酷な状況下でもまずヘコタレません。
当方の場合、ショベルヘッド用ならこのメーカー、エボ、ツインカム用であればこのメーカー、といった具合に決めています。

プッシュロッドのアジャストの待ち時間でスロットルを組みます。なんでも良いのですが、この車両埃まみれ。笑 ノーマルスロットルボディも軽くスチームしたのですが頑固な汚れが付着しており真っ白です。

各センサーは流用する為外してはクリーニング。プラスチックの部品は柔らかいビニールブラシで磨き、取り付けボルトは真鍮ブラシで磨きます。折角新品のスロットルボディですので補器も綺麗にしておきたいもの。

これでは正確なセッティングが出ませんよね。


純正インジェクターは25度の3.3g/sec。96-103cu"辺りまでの排気量にマッチしています。

因みに右手が今回インストールするHPi製の58mmスロットル。で、左手が2000APS-PGで使うハリケーンヘッド専用Dポートマニホールド。強烈なデカさですよね。このマニを使っているのは当方の赤いレーサーと、T-man 124RXを搭載するFXDBの2台だけです。

インジェクターはどうしたものかと迷ったのですが、とりあえずはストックを装着し、足りているかどうかはサンダーマックスのデータを見れば分かる事だし、インジェクターの交換自体は容易いですから敢えてノーマルでいきます。画像にあるイエローやピンクのインジェクターは電スロタイプの大容量インジェクターで、6.2g/sec、200ps以上に対応するものまで所有しております。

で、スロットル完成。エンジンにセットしてしまうとなかなか綺麗にする事が難しい為、予め汎用のガラスコーティングを施しておきました。まぁ施工しないよりはマシ、という程度です。

エンジンにセット。しかしながら口径が大きくなる程インマニ取付ボルトへのアクセスが難しくなる為、スロットルボディの取り付けは難儀します。なんともならないのですが、、

あとはひたすらプッシュロッドのアジャスト。タペットが沈むのを待つ間にシャシー回りを徹底的にクリーニング。折角ここまでチューンする車両ですので、これからはもう少し綺麗にして下さい、勿体ないですよ。

明日仕上げたいと思いますがさてさて。

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