2018.10.24 Wed
T-man 98cu" TC-FXR 点火交換と配線見直し。
モジュールは典型的なショートを起こした状態になっており、基盤を埋める樹脂が内部から膨れ上がっています。

試しに掘ってみる、、

ピックツールで示している箇所の基盤配線が燃えて破断しており、その右側のコンデンサーも浮き出ています。燃えた部分の樹脂は熱で炭化していました。


で、新品のツインテックモジュールが到着。装着する前にモジュールの配線は勿論の事、レギュレター、サーキットブレイカーなどを徹底的に再チェック。車体側に問題があってまたモジュールが逝ってしまっては流石に立ち直る事が出来ませんので、、

先刻したとおり、今回この車両の配線はオーナー様自らに作業をお願いしておりました。よって細かくチェックを行っていなかったのですが、今回それも怪しいのかも、と思い直し、追加された補器だったりインジケーターを一旦全て撤去。走行に最低限必要な配線に戻します。
ネック部分に追加されたデジタルスピードメーター用の6ピンコネクターを外してエンジンを始動しようと試みたのですが、このコネクターを外すと全ての電源が落ちてスターターすら回らない、という症状を確認。ちょっと有り得ない事になっていました。ここは見過ごしてしまっておりました。

この時点で配線を全て見直す必要があると確信。グチグチ考えず作業を開始。

オーナー様ももう作業手順を覚えていない、という事だったので確認がてら写真を残しておきます。


追加された配線を撤去しストックに戻しました。バックボーンを通るメインハーネスも熱で痛んでいないかもチェック。

LEDインジケーターの動作も怪しかったので一旦カット。

配線を繋ぎなおした結果、エンジンは問題なく始動出来てそこそこの回転数をキープし続けても落ちない事を確認。しかし、アクセサリー用のブレイカーに繋いだETCとタコメーターが全く動かない、、、

ETCのプラス配線に割って入っているヒューズが飛んでいたので嫌な予感がしたのですが、モジュールのパンクでタコメーターも壊れ、序でにヘッドライト電球も切れてました。当然サーキットブレイカーを介していたにも関わらず、です。
以前、当店で製作した青いTC96-FXRでは、モジュール自体のアースが緩んでショート、やはりツインテックが死亡したのですが、同時にイグニッションコイルのボディ自体が溶ける程の電圧がリークしていました。

今回の場合、モジュール単体のトラブルだったのか、車体側の配線処理だったのか、それとも双方なのか、原因を絞り込む事が残念ながらできませんでした。しかし、モジュール本体、タコメーター、H4バルブが結果的に壊れたのは紛れもない事実でして、単純にこれだけで7万円近い部品が”水の泡”と化した訳です。。
まぁ仕方ないとは言え、、凹みますねー。
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