2018.05.04 Fri
'03y XL1200S FCRキャブレター取付と車体整備。

まずは純正CVキャブレターを外しFCRをセット。キャブレターに合わせてスロットルケーブルも交換しています。

お知り合いの方からカスタムパーツ一式を譲って頂いた、という事で基本的に中古のパーツをご自身で取り付けされています。今回キャブ交換は自信が無い、との事でご依頼を頂きましたが、キャブレターは当方が一度O/Hを行い全てをチェックしています。

負圧コックのままですので負圧のラインやFCRのミリ変換が必要なフューエルラインはやり直し。

特に苦もなく装着出来ましたが、エンジンを始動すると加速ポンプからガスが出ていません。取り外してあったFCRではよくある事です。まぁ簡単に解決。

キャブは交換終了。

キャブレターを交換した事によりエンジンの振動の出る箇所が変わったり、メカノイズが目立ったり、逆に出なかったりします。キャブレターを交換してセッティングする事は勿論ですが、そういった車体からの情報を切り分け、出ても良いものと問題のあるものを判断して問題点は出来る限り解決します。


非常に格好良い車両ですが、走行中クラッチを握り慣性で走らせていると規則的に干渉しているような異音が出ます。ちょっと心配だったのでゆっくり走らせて店に戻り、原因を追求。

まず、最もダメだったのがリアタイヤ。ストレートラインが出ておらず(リアホイールが左向きに曲がって装着されていました)、ベルトが歪んでFスプロケット側で音が出ていました。こちらはベルトテンショナーを再調整し解決。あとロックタイトが基本使われていませんでしたのでハーレーは必ず併用をして下さい。
そこを修正してからまた走らせましたが、まだ似てはいるけどちょっと音質の異なる異音が出ていたので更にチェック。するとスーパートラップマフラーの本体と、サイレンサークランプの取り付け角度が悪く、双方共に時頼干渉していました。ベルト切れに繋がりますので非常に危険です。

マフラー取付ステーに5ミリのカラーを噛ませ、車体からマフラーが離れるようセット。

これ位離しておけば問題なし。通常はこの位が正常値です。
この状態で走らせベルト付近からのノイズは全く無くなりました。しかし、やはり慣性で走らせているとシャッシャっとまた等間隔の干渉音。とても小さい音ですがスロットルオフでは気になります。走りながら少しフロントブレーキに指を添えると消えたので、これはブレンボレーシングキャリパー特有のパッドのアソビだと分かりましたので解決。

点火がノーマルなのでキャブレター側だけでのセッティングになりますが、やはりこの白いニードルジェットはFCRの炸裂するパワー感が無くて個人的には好きじゃない。ハーレーらしい?鼓動感は強いのですが、そもそもFCRはそういった鼓動感を求めるようなキャブレターでは無いと個人的に認識しておりますので、京浜純正のニードルに交換しました。
クリップ位置も重要ですが、やはりニードルのテーパーが肝心要。胸のすく加速感有ってこそ、FCRの本領発揮というもの。スカッと加速するよう調整し、無事終了です。

オマケの画像は此方↓
オリジナル漢字Tシャツ、発送準備整いました。店でも販売していますので皆様宜しくですー

明日5日(土)は通常営業、6日(日)は午前中〜15時頃まで車両引取りに出掛けます。
GW進行も残すところあと3日、皆様宜しくお願い致します。
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