2018.04.26 Thu
S&S 93cu" FXR フロントエンド作業。

まずはホイールをリアと同じくコーティング。

フロントはブレンボのレーシング4ポッドをダブルで装着しています。レーシングキャリパーにはダストカバーが無いのでブレーキダストは出放題。相当に汚れます。

早い段階であれば家庭用洗剤などで比較的簡単に落ちますが、ブレーキダストにはメタル成分も含まれており、アルマイトの上から皮膜を犯し、内部まで腐食が進むともうどうしようもありません。


フロントサスのダウンチューブにもダストは飛散してますが、パウダーコートを施してあるので簡単に落ちます。パウダーコーティングは見た目も良いのですが、どちらかと言えばダストで腐食しない事に大きなメリットがあります。

ブレーキキャリパーはピストン部分にダストが付着すると動きが鈍くなり、最悪の場合ピストンの戻りが悪くなって”引きずり”を起こします。ですのでピストンは一度戻し切って画像のように歯ブラシなどでこびり着いたダストを清掃します。

洗浄終了。高価な社外キャリパーですので大事に使いたいものです。クルマ用のブレーキダスト除去スプレーも試してみる価値があるかもしれませんね。ともあれ走行後はマメに洗い流すしか方法はありません。



フロントアクスルシャフトのスペーサーはそのままでも使用出来たのですが、社外のクロモリシャフトの車体左側ネジ部分が大きく飛び出していたのでちょっと修正しておく事にします。ストックよりも5ミリほど長いカラーを旋盤で作りました。

アクスルヘッドをあと1〜2ミリ右側に出したかったのですが、シャフトスライド部分とフォークダウンチューブクランプ部分とをツライチにするところまでが限界でした。カラーを厚くし過ぎると整備性が悪くなる為この辺りで妥協します。

上記調整を行いシャフトネジ部分の出っ張りはこの程度。本来ぴったりの長さにしたいところですが、これはシャフト自体のスライド部分の長さに影響されますので、シャフトを作り直す事になってしまいます。シャフト自体の長さを詰めるのは簡単なハナシなのですが、、まぁ気にならない方には全く気にならない部分かも。笑

そんなこんなでホイールをセットしキャリパーの位置合わせを行なったのですが、ホイールを回転させると何故かブレーキローターが前後方向に動いています。左右方向の横揺れならローターの歪みなど考えられますが、ローターが前後に動くという事は通常まず有り得ません。
マイクロメーターをセットして計測すると1ミリ近く前後に動きます。それも左側だけ。ボス別体式のグライドホイールのボスセンターが出ていない、というが最も有力です。
何度も何度もチェックしましたが、やはり振っているし、そのうちマイクロをホイールに干渉させてしまいホイールに傷が入ってしまうし、、、もう踏んだり蹴ったり。オーナーさんに連絡し相談します。

アクティブさんにも連絡を入れ、直ぐにチェックを行って頂く事になり宅配便で発送。とはいえ納車は明後日29日ですから間に合うのかどうか微妙です。状況によっては明日当方が直接引取りに向かいます。

ホイールが戻れば完成出来るよう、他の部分を進めておきます。

T-REVはこの位置にセット。

どうなるかは明日の状況次第です。

オマケの画像は此方↓
パウダーコート依頼してあったV-RODマッスルの前後ホイールとS&Sエアクリーナーカバーが届きました。
ホイールは錆が相当に酷かったという事でブラストに苦労されたみたいです。

※XL1200S+FCRキャブレター取付の部品全てが揃いました。本日携帯に連絡をさせて頂きましたが繋がらないようでしたので此方に記載させて頂きました。入庫日について相談したいのでご連絡を頂ければ幸いです。
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