2018.01.21 Sun
T-man 124RX FXDBI 1次ドライブ回りのリファイン〜その弐。
Fベルトプーリーを外しました。ご覧のとおりドライな状態を保っており、今のところ問題はありませんでした。

まずはT/Mオイルをドレン。スラッジは多くオイルも濁りが出てきていますので要交換です。

メインシャフトのオイルシールを外しました。こういったオイルシール部分は特にSSTが無く、圧入してある為外すのは至難の技です。圧入用のSSTは何処もありますが、基本オイルシールを交換する時はO/H前提ですので取り外し用のツールがありません。
しかしオイルシールを交換する為だけにT/MやエンジンをO/Hしていたらキリがありませんのでシールだけを交換する訳ですが、新型の車両では交換前提で設計されていない為極度の緊張を強いられます。

この年式のT/Mは特殊な形状のメインドライブギアベアリングを使っています。ベアリング自体が一体型のレースになっているのでカラーは存在しません。レースの部分は錆やスラッジで汚れていますが、そこにオイルシールのリップ部分が接触しますので綺麗に磨き上げます。

オイルシール挿入前にレースには硬めのグリスを塗付しておきます。

メインドライブギアのオイルシールは無事圧入完了。続いてT/Mメインシャフトのインナーシールを交換します。ここは金属シールでイヤラシイ部分なのですが、上手く抜けました。ありとあらゆる工具を工夫して使い、取り外しています。

で、やはりシャフトも磨きます。

オイルシール圧入用のSSTが使えたので比較的簡単にセット完了。


こちらは6速T/M用のシフターシャフトシールインストーラー+リムーバー。見ての通りT/Mアッセンブリをケースから外して使用するSST。

シフターシャフトシールは漏れも無かったし、無理して外せば傷をつけて漏れる原因を作る事にもなり兼ねないので今回はパス。硬めのグリスをしっかりと詰め込んでおきました。

Fドライブプーリーもセット完了。因みに6速T/Mのドライブプーリーナットは専用サイズなのですが、ネジ山は正ネジです。ショベルヘッド、エボ、TC88まで逆ネジですが、6速は正ネジですのでお間違えなく。



じっくり、ゆっくり。続きます。

明日パーツの入荷次第では登録業務に出掛けるかもしれません。
ご了承下さい。
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