2018.01.07 Sun
S&S TC100 FXR 32A→45Aアップデート作業~その壱。
まずはエンジンが始動出来るうちにデジタルスピードメーターを再設定します。フロントはタイヤスタンドに固定し、リアはジャッキアップしてタイヤを浮かし、ギアを入れてスピードを計測しています。

相変わらずタイヤ10回転での数値は意味不明な数字を表示しますが、大凡どれくらいの数値を入力するかにより実際の速度に合わせられる事が分かりました。ならばGPSスピードをセットして走り回り、その都度数値を変更していけばほぼ実速度に近い数値に合わせられる筈。という事でメーターの調整は後程行います。

という事で早速1次ドライブを分解し45A化への作業に入ります。


プライマリーオイルは公認前に交換したばかりですが予想以上に汚れていました。どこも干渉している箇所は無いのですが、クラッチのダストが凄いのでプライマリーオイルを汚す原因はエボのクラッチユニットだと思います。クラッチはエボ特有の重さなので負荷も大きいのかもしれません。VPクラッチが欲しくなりますねー。
折角クラッチまで分解整備するのでこのタイミングでVPをインストールしておくと良いと思いますよ。
写真はクラッチバスケット装着時T/Mメインシャフトスプラインに塗る焼き付き防止グリスなのですが、クラッチのダストを吸ってこんな状態です。因みにインナープライマリーBBは信頼の日本製、強化タイプです。

で、32Aのユニットを外します。


何処にも傷みはありません。車体組み付け時、新品社外品をインストールしています。32Aユニットの場合、どのみち何処かで壊れるのでコスト重視の選択です。


そうこうしているとファットボーイ入庫。車検整備です。

45Aステーターコイルをセット。実のところ此方のS&Sエボマウントケースは新型タイプで、32Aに対応したケースなんです。
当店FXLRレーサーに使用しているケースは旧タイプで、元から45A用となっておりユニット全てを購入する必要がありました。
それでは不便だという事で、ストックFXRの32Aユニットがそのまま使用できるよう変更されたみたいですが、当店にとっては有難迷惑なハナシ。笑
少しの加工、それに加え相当に難儀する取付方法(笑)で問題無くセット出来ます。

ステーターの厚みが違ってくるのでスペーサーが必要になります。S&Sから45A化用のスペーサーが発売されてますし、なんならレフトサイドカラーをTC88やTC96の強化タイプに変更すればカラー無しで装着出来ます。

こんな感じ。年式ミスマッチの純正部品をアップデートするという事はトライアンドエラーの繰り返しです。
ショップにとっては貴重なノウハウとなる訳ですが、特に秘密にしても仕方ないので当方はどんどん発信してしまいます。真似したければどうぞご自由に、というスタンスです。

45Aや50Aはやはり造りが良い。純正なら尚の事。

レギュレターも当然アップデートします。純正新品は5万円!と高価なので当店の赤いレーサーから外してあったものを流用しました。中古流用はオーナーさんに了解済みです。

レギュレターがTC化すると見た目が一気に現代的になりますねー。不思議。


オルタネーターがB/Oなのでこのまま中断します。

オマケの画像は此方↓
XL883で使用する1200ボアアップピストン、.010"O/Sです。
リバースドーム形状で、883ヘッドのまま装着が可能。但しラバーマウントXLの場合は1200用のシリンダーが別途必要になります。お客さんに中古1200シリンダーを譲って頂いたので、ボーリングしてシリンダーとセットで販売させて頂きます。

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