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'07y SE/XL1200R カム回りのリカバリー~完了。

昨日とは打って変わって穏やかな月曜です。

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まずは昨日のイベントに持って行った備品を片付け。積んで行った石油ストーブから灯油が漏れ、車内が酷い事になっていたハイエースをクリーニング。余計な手間を喰いました。

で、本日も1200R。カムのリカバリーです。

本当に効果があるか未チェックですし、加工がちょっと際どいので素人さんが真似して壊してしまっても駄目ですのでやっぱりブログで公開する事は避ける事にしました。当然オーナーさんには後日写真と口頭で説明させて頂きます。
然るべき加工を施したのでカム回りを組んでいきます。

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カムカバーの締め付け順序は4カムの場合特に大事です。限り無く均等に締めます。

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毎度のパーツ洗浄です。油分がほんの少しでも残っているとオイルリークの原因に繋がります。パーツ洗浄は部品組み付けと同等、もしくはそれ以上に重要です。
ただ綺麗にするという事ではなく、付着したオイル位置や色で干渉点が無いか、異音の原因が何処かに無いか細かくチェックする事が重要です。当方はルーペを多用しますが(老眼という事もありますが)、微細な打跡は通常目視では分からない事も多いので光に翳したりしつつ部品ひとつひとつ入念に調べます。

あとこの車両に限ってですが、やたらとロッカーカバーからオイルがリークします。オーナーさんの何処でもブチ回す乗り方も大きいとは思うのですが(ロッカーカバーの内圧が相当に上がりますから)、折角組み直すのでリカバリーとはいえ何かひとつでも付加価値は付けたい。当然お金にはなりませんが、自分のミスなら兎も角、部品の善し悪しで左右される事の多いハーレーでは怒りの行き場が無い訳でして、自分のモチベーションを上げる為にもなんらかの改良を加える事が常です。

今回ロッカーカバーに施されたリンクルブラックのペイントがロッカーカバー合わせ面にも塗られてしまっているのが気になり削り落とす事にしました。当然ですが塗装が乗っている部分は他より高い訳でして、凸凹が出来ているので漏れ易いのかなぁなんて思った次第。

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こんな感じ。とはいえロッカーベースのガスケット溝にも塗装は残ってしまっている訳でして、それを剥がすにはベース全てを剥離する事になってしまうのでベースは諦めました。

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いつも疑問に思うのですが、このプッシュロッドの角度、どうなんでしょうか?リジットマウントまでのXLとは明らかにジオメトリーが異なります。フロント、リア共にインテーク側のプッシュロッドがシリンダーセンターに居ますよね。これは多分ですが、ラバーマウントになってからツインカムBTと同様にピストンクーリングジェットがケースに装着されるようになりました。そこでそのオイルラインをインテーク側のオイル通路から取っているのか、もしくは逆に物理的にジェットを避ける為かどちらかの理由でこの配置なんだと思うんです。折角の4カムなんでカムに均等な角度でプッシュロッドを配置すればベストだと思うのですが。伝達ロスは絶対に減少する筈です。

無理のある配置は普通に動いて壊れないにせよ、比較的ノイジーなエンジンになります。例えばプッシュロッドとプッシュロッドカバーの干渉なんていうのは昔からある事例で、当方がラバーマウントスポーツのエンジンが大嫌い(書いてしまった)なのは内燃機的に見ても相当妥協しているエンジン設計だという事で、コストダウンする為としか思えないような設計が至る所に見え隠れする訳で、なんだかなぁ~といつも思ってしまいます。まぁ乗り手さんにはそんな事は関係無いのでどうでも良い事なんですケド。

そう考えるとバブル絶頂期やオートバイブームの頃の日本車のエンジンはコスト度外視で湯水の如くお金を使っており、勿論無駄な機構や消えていった構造も多かった訳ですが、それでも設計屋や技術屋の心意気が見えて、だから80年代の国産車が好きなのかもしれませんねー

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能書きが多かったです。とりあえずリカバリー完了。一晩寝かせます。

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これで少しでもノイジーな感じが減ってくれると嬉しいのですが。
何も変わらないのであれば、今回の作業は無駄だっという事になりますが、とりあえずカム室にも一切のスラッジが発生していない事を目視出来ただけでもラッキーだったと自分を慰めます。。

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続きます。
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