2017.10.30 Mon
T-man 98" TC-FXR / CB750 K4トップエンド分解。


しかしどうやっても火が飛ばない、、CPSを交換してみたり配線をもう一度見直しアース線を作り直してみたり。

駄目元で再度新品IGモジュールを交換してみたところ、何故か火花が飛ぶようになりました。がしかしエンジンは始動せず。点火タイミングが大きく狂うなんて事はカムを物理的に組み間違えない限り起こりませんし、そもそもフライホイールから点火タイミングを拾っているから考え難い訳で。

ちょっと良い案が思いつかないし、アタマは痛いしで作業中止。
もう帰宅して布団に入りたいところだったのですが、CBのエンジンでも開けておこうかと。

まずはカムを外すのでテンショナーを外します。

カムスプロケットを外し、

カムを抜きます。

左右のカムホルダーを取り外し、

16個あるフランジヘッドナットとM6のボルト5本を取り外し。


で、ヘッドが下りました。


続いてシリンダーをそっと抜き取ると、、案の定圧縮の無かった2番のピストンリングが粉砕。ケースに落ちなくて良かった。


結局4気筒全てのトップリングが折れてました。それでも動いてしまうCBは凄い。

この車両、ヘッドボルトが違っていたり、近年の液状ガスケットが塗られているあたり、トップエンドは一度開けてあると思います。カムや燃焼室、ピストン、シリンダーにしても年式を考えれば悪くない状態だと思います。

序に当店レーサー。フレーム加工するのにダミーエンジンが必要なのでフライホイールを抜く準備。

よくよく見るとエライ事になっています、普通有り得ないですね。2014年のレース以降一度も火は入れてないのでレース中になったのだと思います。危なかったなぁ。相変わらず悪運強し。
全開時間の長いボンネビルではケースの内圧が上がり過ぎるのだと思います。物理的にケースから内圧を逃がす加工が必要だと以前から感じていましたが、身をもって経験出来ました。


CBのパーツクリーニングはオーナーさんにお任せします。

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