2017.09.28 Thu
'06y FLHR 腰下搭載。
本来ならカム回りを組み上げてからクランクケースを車体にセットします。というのもケース取付ボルトの締め付けトルクは巨大ですので、少しでもケースの歪みを無くす為です。

IN/OUT共にカムチェーンテンショナーは新品に交換します。というのもこの車両にはもう120Rを搭載する事は無い、とオーナーさんから連絡が入ったので。このエンジンでずっと乗られると言う事ですのでしっかり直すところは直して搭載します。テンショナーは純正でないと絶対に駄目ですのでディーラーさんへの明日の入荷を待ちます。
ギアドライブ、または油圧化がベストですが、それは追々という事で。

120Rから移植するフィッティングやボルトを用意。間に合わなかったものはとりあえず当方のレーサーから外してあったもので仮付けします。

問題のレギュレター取付ボルト。フレーム側のスポット溶接が外れて空回りしています。ボルト、ナットは馬鹿程赤のロックタイトで組んであるので全く外れません。

サンダーも使えない狭い場所なので、もう力技。タガネで叩いてボルトを破断。

上手く外れて良かったです。エンジンボルトに社外のキャップボルトを下側から突っ込んでおりお陰でフレームフロントマウント部分と干渉し傷だらけ。残念です。


このタイミングで車体を表に引っ張り出して徹底的にガソリンスチーム。なにせ車体がオイリーで気分が悪かった。

そうしたらT/Mは黒が剥がれて真っ赤になってしまいました。。

エンジン側、T/M側のオイルラインをやり直しておきます。



TC88のここは必ず!新品にします。

で、ケース搭載。


ケース取付ボルトも必ず純正を使いましょう。

右側のクロームのキャップボルトが使用してあった強度不明のボルト。全てが全て在庫である訳ではありませんが、出来るだけ純正と同じ強度のボルトに戻します。

エンジンスタビ以外のボルトは指定強度のものに交換。ネジ山の並目と細目も純正と同じにします。後程純正新品ボルトが入手出来たら交換します。

ステーターコイルは沢山アルミスラッジが入り込んでいましたがモノは悪くなっていないのでクリーニングして再使用します。

今日はここまで。

そして此方のTC95 FXRは今夜引き取りの予定。

明日はクイックの作業が入ります。
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