2017.09.16 Sat
SE120R FLH エンジン下ろし。

まずは一次ドライブを分解する準備。プライマリーオイルをドレンしますがアルミスラッジが大量に溶けています。なにかオカシイみたいです。

VPクラッチ、クラッチシェルがアウターやインナープライマリーに干渉しています。ここは一度オーナーさんが自ら分解組立したと伺っていますので、その際なのかどうなのか不明。


凄まじい量のアルミスラッジです。

オルタネーターがステーターコイルに干渉していた、という事で修理したそうですが、オルタネーターのスプラインはかなり傷んでしまっており、交換する事がベターだと思います。
画像では分かり難いのですが、クラッチシェルがインナープライマリー側の補強リブや、インナープライマリー取付ボルト1本に干渉しボルトヘッドが削れてしまってました。何故そうなってしまったのかは現段階では不明。組み付け時検証する必要があります。


純正OPのオイルクーラーがセットされていました。超!整備性が悪いので外してしまいます。

この車両、何が駄目かといえばこのクロームのボルト類。強度が必要なエンジン取付ボルトもこのメッキのキャップボルトと袋ナットに交換されてしまっており、ボルト+ナットは見た目重視の取付方向でセットされていた為外すのに難儀しました。加えてほとんどのボルトにロックタイトの”赤”を使ってしまっているところも最悪。

せめてクランクケースを固定する6本のボルトは純正の六角ボルトに戻したいです。

フレーム側レギュレター取付ボルトの溶接が剥がれてしまっており空回り。よってレギュレターを外さずケースを下ろしたのでまたまた一苦労、ツインカムの車両はこんな苦労する事はまず無いんですがねぇ。

SE120Rケースが降りました。今回はTC88ストックケースASSYに戻しますのでこのエンジンは使いません。


ピストンコーティングとオイルラインのパーツ待ちとなります。

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