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EV-01Z カウルフィッティング。

本日は修正したカウルのフィッティングチェックでした。

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ボンネビルでは排気量やエンジン構造、使用する燃料やカウルの有無などで多岐に渡るクラス分けがあります。
日本では最高速、というジャンルのモータースポーツはありませんから、特にカウルについてはなかなか難しいものがあり、レギュレーションが同じクラスでさえ、AMAとFIMで異なるところがあったりして複雑難解です。

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国内の草レースなら兎も角、ボンネビルは歴としたFIM/AMA公認の国際レースなのでそのレギュレーションは厳しく、毎年変わる部分もありルールブックを完璧に熟読する必要があります。

当方も2011年度からカウル付きクラス(正確にはパーティカルストリームライナークラス(PS)と言います。映画”世界最速のインディアン”のバートマンローの車両はストリームライナー(S)クラスという更に上のクラスです。)で出走してますが、同クラスの他チームにクレームを付けられ、カウルをバッサリカットした事もあります。

ハーレーではカウルの概念がそもそも無いのでピンとこないのもありますが、現地でもインスペクションで引っかかりカットしている風景を毎度見かけますし、レギュレーションをクリアしなければ、どんなに素晴らしい車両を持って行ってもコースに出る事すら出来ません。その上ウェンドーバーの街には小さなホームセンターが一軒あるだけですので修正するのも面倒です。
まぁそれも含めボンネビルの魅力のひとつといえばひとつなのですが、、


去年初めてインスペクションを受けたこのEV-01でも様々な修正指示を受けました。場所によっては来年も同じ構造なら走らせないから、とシニアインスペクターに言われたくらいです。
その修正指示に従った作り直し、また去年ハイサイドで転倒し割れたままだったカウルの修理を行ったので本日フィッティングを行いました。

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フィッティングを行うのは当然本番と同じレーシングスーツを着用します。

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あーここがこうで、あそこがこうなって、、、デザイナーの黒川氏やカウル製作担当のzeezoon青島さんらも同席。

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カウルには転倒時危険を伴うようなピン角やエッジが禁止されています。まぁ許容範囲もありますが、そこは経験値で判断。因みに当方の赤いレーサーは車体もカウルも完璧にレギュレーション準拠しています。白い部分が今回3Dプリンタで作り直したキルスイッチマウント。本来シートカウル裏側にあったのですが、車体上面に付けるよう去年指示をされました。

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跨る部分のカウルを一旦カットし、更にフレーム側に追い込みます。ミリ単位で空力特性を上げます。

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新たに作った形状も3Dプリンティング。そんな時代。

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zeezoonさんお得意のドライカーボン製サイドウイングはレギュレーションで注意されないであろう最小限のレベル。しかし纏わり付いた空気を如何に引き剥がすかが重要ですからF1やMOTO-GPの技術を手本にしつつ製作しています。
もしもインスペクションでダメだったとしてもカウルに別体でボルトオンしているので取り外すのも簡単です。

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新たに成形し直した部分はこの後ペイントされブラックアウトされます。車体が良い塩梅に締まると思いますねぇー♩

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アメリカへの輸送は7月初旬、SHIPはもうすぐそこ。今月末に車体が完成する為、その頃を見計らって車体全体のワイヤリングを当方が施します。ワイヤリングポイントはレギュレーション以上に行う必要がある為、毎年自ら行うのが通例となっています。

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次回レーシングスーツに袖を通すのはレース本番時。今回クシタニさんにサポートして頂いたキャリーバックでハンドキャリーします。ツナギとヘルメットは必ず自分で運ぶのも、自分の中での決め事なんです。

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こうしてモビテック様のEVプロジェクトに参加させて頂き、風洞施設に入り、解析結果を拝見させて頂いたりした事により、エアロについての理解をより深められたと思います。自らの見解が間違っていた事もありましたし、逆に自分の考え方が間違ってなかったと認識する部分もありました。

来年の自分の車両には、このプロジェクトを通じて知り得たノウハウを十二分に盛り込めますから、より一層完成度の高い車両に仕上げられるかと思います。

そんな感じで本日も終了です。

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EVバイクプロジェクト~vol.41 EV-01Z テスト結果~
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