2017.04.27 Thu
'07y XL1200R SE-StageⅣ クイック作業。
狭い店ですから逐一説明しながら作業を行いますが、独りで作業するのと比べ2倍は疲れます。笑
まぁそれでも仕事があるのは有難い事ですからひたすら進めます。
まずはクイックのお客さんを待つ間に他の作業準備。
'00y FXDXとSE124RX FXDBIの部品をクリーニング。

FXDBのリアアクスルシャフトは社外の専用品。グリスはしっかり残っておりましたが、それでもテンションのかかる部分は焼けたような跡があります。

旋盤で掴んで軽くホーニング。力を入れ過ぎると直ぐに1/100は小さくなってしまうのでサラサラっと。

できる限り綺麗にしましたが、排気ガスの汚れを取りきる事は難しいです。

部品は外した際に出来るだけリカバリーしておきます。

まだお客さんがみえないのでGSX-R。フロントエンドをごっそり入れ替えます。

AVCCのショベルヘッドクラスではFフォークが41φ以下、前後ホイールは18インチまで、というレギュレーションになっているそうです。丁度この年代の車両だとぴったりマッチする為、チャージさんにお譲りする事になりました。

そうこうしているとXL1200Rのオーナーさん到着。で早速作業。

エンジンチューン後1400km走行。相変わらずガンガン走ってますね。

キックスタンド交換、油脂類全交換、プライマリーチェーン調整、前後ブレーキフルード完全交換。この年式は既にDOT4指定ですがこの有様。

で、最後にサンダーマックスのデータをチェック。
@3072rpm

@3840rpm

@5376rpm

全域で学習しています。既存データのバックアップ後、オートチューン。

日が暮れてしまいましたが完成。
実のところ未だエンジンからのメカノイズが納得出来ず、ほぼ毎日ネットで海外のサイトを徘徊していたのですが、これは、と思われる記述を遂に発見しました。これはハイカムだけではなく、ボルトインカムの場合でも起こりうる問題で、インストールするカム自体と、2000年以降のXLのクランクケースで発生しやすいと記述がありました。
XL1200R/XL48双方の車両でロッカー、ヘッド、タペット及びプッシュロッド、シリンダーとピストンは見直していますが、カム回りだけは一度も見直しておりません。
また、出ている異音もタペットやロッカーといった動弁系からのノイズではなく、なんとなく回転する箇所からのノイズに近い、という事も感じていましたから、この記述の症状に近いのではないかと思っています。
兎に角、エンジンを開ければ一目了然ですから、GW中にもう一度カム回りをリカバリーします。もしそれが正解でしたら、XL48も同様にリカバリーしなければいけません。
上記問題をクリアしても変わらずノイジーならハイチューンエンジンだからこんなものかも、と諦めますが、、納得出来るところまではやらないと気がすみません。両車両のオーナーさんには申し訳ないですが、また改めてお時間を下さい。

GSX-R750RRのフロントエンドを仮組みしておきました。

フロントが全部無くなってしまいましたが、GSX-R1100の43Φ純正ステムを使って、アドバンテージショーワ製の正立43Φフロントエンドを入れたいと思います。
一言で流用といってもポン付け出来る筈も無く、Fホイールのアクスルベアリングやカラー、キャリパーサポート、細かいところではイグニッションキーASSYに至るまで地味に手を加えないと装着出来ません。

さて、明日も2台クイック作業。ちょっと時間のかかる作業になりそうなので午前中からスタートです。
- 関連記事
-
- '10y XL883L 整備〜その弐。 (2017/06/02)
- '10y XL883L 整備〜その壱。 (2017/06/01)
- '07y XL1200R SE-StageⅣ クイック作業。 (2017/04/27)
- SAKURA。 (2017/04/09)
- '11y XL48 / '07y XL1200R SE-StageⅣ リカバリー完了。 (2017/04/08)
| Sport Ster | 22:59 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑