2017.04.17 Mon
週末。
そんな昨日は日中半袖で過ごせる程の陽気でしたが、'04y FXDLを納車、その入れ替えで'03y FXDLの入庫、またナラシを終えたとXL48のオーナーさんから連絡があり車両をお預かりする事になりました。
今週は出張でほとんど店に居ない為、急遽昨日のうちにXL48をブルズアイさんへ搬送。当方が留守の間に本番用セッティングを行なって頂きます。車両はGWに間に合わせる事が出来そうです。

昨日入庫して頂いたのはこちらのFXDL。前オーナーさんからずっと当店でお世話をさせて頂いている、フル”HOT-DOCK”さん仕様の一台。今回は腰上ボアアップとタペットの交換です。

TC88エンジンのボアアップには純正SE、S&Sなどを使った方法が今までは一般的でしたが、現在は”レボリューション・パフォーマンス”のキットを使ってボアアップを行う事も多くなっています。
スリーブレスのニカジルメッキシリンダーを使ってボアだけを広げ排気量を98cu"にします。街中の使い勝手+中低速のトルク重視とする為ピストンはフラットトップをチョイスしましたが、このピストンを製造しているのはワイセコです。
スリーブレスシリンダーは熱伝導性に優れている為、クランクケース側へスムーズに熱を逃す事ができます。
また最大の特徴はそのピストンリングで、SEやS&Sは旧タイプのリングを使っているものが未だ存在しておりますが、このレボリューションに関しては、何れも最新のピストンリング仕様。
ナラシが楽な事もありますが、圧倒的にパフォーマンスが高い為、自身のレースを踏まえ、今の時代は”ピストンリングに最も重きを置いた”パーツチョイスを行う事が常識になっています。兎に角旧タイプリング仕様のピストンとは、エンジンの”回り”の軽さが格段に違います。
ピストンリングがF/Rでしっかり組み合わせが決められているあたりも流石です。
タペットは今のところ特に問題は無いのですが、既に新車から14年経っている車両ですから、転ばぬ先のなんとやら、で高品質なJIMS製を奢る事となりました。

来週から作業着手致します。
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