2017.02.18 Sat
'07y XL1200R SE-StageⅣキット組み付け〜一難去って、、


ヘビーブリザーA/Cキット、とりあえず1組到着。こちらはクロームです。

エンジン回りの補器類を組みます。


インマニの取付角度を決める為スロットルを仮付け。

アレ? なんだか角度がオカシイので下から覗いてみると、、インマニがシリンダーフィンに干渉しています。

この部分です。これがS&Sやデルクロンなら、まぁ無きにしも有らずなんですが、スクーリーミンでボルトオン出来ないというのはあまり考えられません。この時点で嫌な予感がします。

とりあえず強度的に全く問題無いボス部分でしたので、逃がし加工。


フィンはクリア。

スロットルの位置が出ました。

各コネクターに接点復活剤を塗付し繋ぎます。

最後にマフラーをセットしようとすると何故だか付きません。エキゾーストフランジだけを当てがってみると、シリンダーの一番上のフィンが干渉して全く装着出来ません。今まで問題なく使用出来ていたシリンダーとマフラーなのに何故なのか分かりません。

こちらが2007年モデルのXL1200Rのフィン。一番上のシリンダーフィンが最も大きくなっています。

そしてこちらが2011年モデルのXL48のフィン。一番上のシリンダーフィンがかなり小型化されています。なんとシリンダーフィンの形状が変わっていました。
そもそもこのキットは'07y 後期XLからの対応となっていたのですが、この車両がマッチングしないという事は'07y 前期という事になります。どおりでインマニも加工が必要だった訳です。

ともあれシリンダートップフィンをカットすれば済むだけのハナシですが、今更トップエンド全てをまた分解するのはなかなかどうして大変です。とりあえずエキゾーストフランジ側を国産アメリカン用のようなC型形状に加工し逃げられないか、明日試してみたいと思います。

夕方にはナラシを終えた'87y XLH1200がチェックの為ご来店。
エンジンの音は調子良く、静かに軽く回るようになっていたのですが、スイングアーム付け根あたりに大量のオイル漏れが、、道路に落ちる程の量だったので一瞬青くなりました。
原因を追ってみるとオーナー様が最近施したというケースブリザー処理に問題があり、ケース内部の内圧が抜けずシート下まで伸ばしてあるカム室ブリザーのホースを通ってオイルを吹き上げたみたいでした。
ガソリンスチームで洗浄してオイル分を拭き上げ、再度エンジンを始動してブリッピングを繰り返しましたが、とりあえずオイル漏れは無し。
まぁ走らせてみないと何とも言えませんが、ブリザーホースをスイングアーム後端まで伸ばし、且つクリアのホースに交換させて頂いたのでこれからは目視で確認出来るかと思います。
ともあれシリンダーベースガスケットが抜けず本当に良かった。この年式だと紙ガスケットですが、レーサーでも使っている液状ガスケットを併用し組んでいますから、そうそう簡単には抜けません。
あとは車体全体に渡りボルトの増し締め。ナラシを終えた頃が最もボルトが緩みやすい時なので、このタイミングで増し締めしておく事が大事です。増し締め後はナラシも終わっている為変な振動も減っていますから、よほど高速で長時間回したりしない限りは緩まないと思います。

バッテリーのショートや緩み、DIYで付けた装備の配線不良など、明らかにユーザー側でのミスというものを多々見かけます。つまらない事で路上で立ち往生しない為にも、偶にはお世話になっているショップさんへ出向き、プロの目線で判断を仰ぐことが安全で楽しいオートバイライフを送る近道だと思います。
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