2017.01.27 Fri
T-man TC98-FXR / '87y XLH883改1200。

で、運良く中古キットを入手したのですがこれがソフテイル用。それでも何とか流用できないものかフィッティングをみます。

スターターリングギアのオフセットと歯数、ベルト山サイズ、エンジンプーリーの大きさなど異なるかもしれない箇所は多岐に渡ります。


スターターピニオンシャフトはソフテイルの年式に合わせる事でクリアできそうです。クラッチパックもエンジンFスプロケットも何処にも干渉しません。

FXRとソフテイルではもともとベルト山のピッチ(大きさ)が違います。ソフテイルピッチでFXRの長さのベルトがあれば使える、という事になりますが、そんなものは多分ありません。駄目元と思って検証しましたが時間の無駄でした。。やっぱりFXLRレーサーから外すしか無いのでしょうかねぇ。

さて、XL。本日もまずはヒートサイクル。エンジンが温まると終始安定してますが、冷間時のスタートがどうにも不安定。偶にキャブからバスっとバックファイヤーも出ます。

やっぱり気になります。で、キャブ回りを見直します。

エンジントップハンガーを装着する際は位置を出しながら各ボルトを徐々に締め付けます。ハンガー自体が反るので少し穴位置がズレていても装着出来ますが、実際のズレはこれ位ありました。これでもハンガーを押さえつけながら装着するとボルトが入ってしまいますが、これでは気分が悪いですよねぇ。やっぱりハンガーは交換します。


ここまでのヒートサイクルでインマニ回りのトラブルは無いものと判断。ですのでマニは変更しません。


となれば疑うべきはキャブレター。装着から1万キロ程の走行だという事。ニードルジェットを外して直ぐ理由が分かりました。幾度となく対応した事例です。

ミクスチャースクリューは埋められています。当然破ります。

スライドバルブのフラップ側に付くシールも駄目になり易い場所。問題があると今回のような症状が出るのでチェックしましたが、こちらは問題無し。

ボディはとても良い状態で磨耗も最小限。磨耗している場合ビックローラーで逃げるという手もありますが、通常ボディが駄目だともう交換しかありません。


前記したエンジントップハンガーはS&S製に交換。2分割式です。

IGスイッチも移設。不要なFCRのチョークは撤去。

キャブやエアクリーナーといった補器類をセットした後、修理から上がってきた外装に戻しました。その際に細かなボルトもリファイン。
ナイロンワッシャーやテーパーワッシャーを適応適所に使いダイヤモンドE/Gのボルトに交換。ボルト&ナットだとメトリックを使いがちですがインチで統一します。
本当に地味な部分ばかりで気がつかない方も多いですが、当店の小さな小さな拘りです。

キャブをやり直した結果は、、一発始動しアイドルは終始安定。無駄にアイドルスクリューをグルグルと回す必要もありません。ミクスチャースクリューについてはデフォルト?より少し絞り込んでベストな状態です。これなら始動時何度もセルを回す必要も無いのでバッテリーに負担をかけません。
何よりズドン!と一撃で始動出来る事こそFCRの利点ですから、見直してみて良かったです。

車体はこれにてコンプリート。あとは時間を割いて走らせます。
エンジンを馴染ませ、車体に問題点が出てこないかを検証します。

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