2016.12.26 Mon
'89y FXR グライドプロ・スタビライジングシステム取付。
FXRやツーリングモデルでのウィーブやウォブル対策品は毎年数多く発売されますが、その原因が多岐に渡る上、個々の車両のディメンションであったり乗り手の体重であったりで変化するので間違いなくコレだ!と断言できるモノが正直御座いません。
ですので片っ端から購入してみて試す他無いのですが、個人では金銭的にも技術的にも限界があると思います。
導入に当たってもただ交換すれば良い、といったような簡単なものでは無く、まずはエンジン-T/Mの適正な位置を出し、車体をニュートラルな状態から追い込んでいかないと、それこそ出口の見えない裏にハマってドツボに陥ります。
当方はトリマウントのFL-FXRフレームを使ってレースをやっていますからこの辺りの事には特に敏感になっており、組み方には気を遣います。様々なFXRに乗ってみてはその都度考えるのですが、正直未だ完全には解決しておりません。

今回、峠や湾岸など道路のシチュエーションを選ばず走るHさんが一度試したいという事だったので、是非テストして頂こうかと思い今回の作業と相成りました。

まぁエンジンスタビにT/Mスタビ、強化エンジンマウントまで考えられる全てを試しておられます。笑 かなり試行錯誤を繰り返しているのが分かります。

これまで使っていたエンジンフロントマウントは硬度のあるウレタンのような素材ですが、グライドプロの場合はかなり柔らかい素材でバイブレーションを逃す、という全く逆の考え方。はたしてこれが良いのか悪いのか、判断が出来ません。

リアのピポット回りの作業はなかなかどうして苦労しました。グライドプロは専用アイソレーターを使う為シャフト長が長くなっています。純正ピポットシャフト自体もFXR前期、後期、TC88用などがあります。

ピポットマウントブロックの取付方向が異なっていた為、エンジン-T/M搭載位置がかなり変わってしまいました。よってチェーンの引き具合まで変化した為全てを再調整。ようやく”ゼロ”の状態に戻り、ここからが本当の意味でのセッティングのスタートであると思います。
ガンガン走り込んで頂き、その意見を参考にしつつ足回りの追い込み作業を続けてみたいと思います。
Hさん、実走評価宜しくお願い致します。

オマケの画像はこちら↓
明日はモビテック・テクニカルセンターでの最終ミーティング。その後zeezoonさんと打ち合わせを行わせて頂きますのでレーサーの外装を準備致しました。

2017-2018、2000APS-PG復活の狼煙を上げます。
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