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'87y XLH883改1200 ボトムエンド作業。

雨の日曜です。

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昨日は天気も良かったのでクイック作業でバタバタでしたが、今日は一転、お客さんも無かったのでエンジン作業に集中出来ました。

ビックツインではお馴染みな作業ばかりですが、4カムスポーツで詳細な作業記録をあまり見たことが無い為、記録用にと写真は多めです。

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まずはオイルポンプとそれに繋がるフィルターマウントを洗浄し分解チェック。普段なかなか手が入らない部分ですからどのXLでも汚れ放題になっている場合がほとんど。

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オイルフィルターマウントも折角なのでリンクルブラックでパウダーコートします。

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フィード、リターン共にトロコロイドギアは無傷です。ポンプボディも綺麗なものでした。

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オイルポンプシャフトに光っている部分がありますが、これはリターンとフィードを隔てるスチールプレートのアタリ跡です。問題となるような段差ではないのでそのまま流用します。2箇所空いた穴は各ギアの回り留めとなるキー穴です。

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ポンプに繋がるオイルホースのフィッティング。とんでもなく硬いものもあるので油圧プレスでポンプボディを固定して外します。

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オイルフィルターブラケット側には内圧の変化で動作するチェックボール機能が内蔵されてます。4速エボXL初期、後期、4速エボフレーム5速エンジン車など個々に構造が異なりますので注意が必要。

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オイルポンプからオイルフィルターに繋がるオイルライン、共にサイズが違います。この部品も既に廃盤です。リペアして再使用するか、別の材料を使って造り変えてしまうか後程決めます。

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ポンプボディ外観も真鍮ブラシで出来るだけ綺麗に。普段見えない部分だからこそ敢えて徹底的に拘ります。

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ポンプボディ側に圧入されているシャフト・ブッシングは傷もなくクリアランスにも問題が無いのでそのまま続投。

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まずは綺麗にしたポンプボディだけをケースにセットし、フィッティングの方向を確認。オイルポンプをセットしてしまってからではフィッティングがケースに干渉し、締め付け出来ない箇所が有るのはハーレーならでは。

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逆の手順でポンプを組み立てます。

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オイル漏れを起こし易いポンプ回りですのでストックのOリングに加え、念の為液状ガスケットも併用してボトムボディを組みました。よってケースに一度仮組し、規定トルクで締めたまま一晩置きます。

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続いてカム。まずはストックのカムをカムカバーにセットしてバックラッシュをチェック。アウターカムブッシングは問題が無いので敢えて交換はしません。ここはXLでレースをする同業者さんの意見を参考にさせて頂きました。

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カムの組み合わせを変え、2本づつチェック。変に回りが重い箇所が無いか何度もチェック。まずは#2のみ。

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#1と#2。

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#2と#3。

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#3と#4。

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続いてアンドリュースのカムをセット。全てのギアをセットしバックラッシュをチェック。

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続いてストックのカムギアと個々に組み合わせを変え、一本づつ試します。

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もしもカムギアに問題がある場合、アンドリュースに送り返してホーニング、または交換という手順を踏む事となります。

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カムカバーにセットした状態で特別問題が無ければ、続いては各カムギアの計測。XLにはカムギアが5枚ありますから10箇所、新旧2セット計測を行う事になります。色コード記載が無かったので仕方ありませんが、BTに比べ何倍も手間が掛かります。

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カムカバーを仮り付け。オイルポンプ部分をカバーする下側部分をカットしてしまうのはレース仕様XLでは定番の加工ですが現在は未加工。後々のメンテナンスを考えるとカットしてしまう事がベストですが、ここは個人的な思い入れもあると思いますのでオーナーさんの判断を仰ぎます。

なお、今回このカムカバー、アウタープライマリーカバー、ロッカーボックスはオーナーさんの意向により表面は未加工(正確にはオーナーさんによるポリッシュ加工)でのセットなります。折角クランクケースをリンクルブラックでパウダーコートしたので、なんらかの処理を行えばもっとエンジンが綺麗になるのですが。

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これだけの部分が隠れます。何年か先、もしもオイルフィッティングやオイルホースにトラブルが出た際、クリアランスの問題で脱着出来ない(脱着が非常に困難である)部分があります。

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各カムギアの計測が終わり、ピニオンギアのサイズも大凡見当が付きました。全てのギアが同一の色コードにピッタリ嵌る、という事はまず無いと思うのですが、結果の数値から最も適切と思われるギアを注文したいと思います。

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