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'08y T-man SE124RX FXDBI カムの罠。

今日は午後から雨でした。

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まずはロッカーやスロットル回りの補器類をクリーニング。何度も言いますが、下準備は大事です。

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ハリケーンヘッド専用のオーバルポート・インテークマニホールド。ロッカーベースを付ける前にセットしておかないと後で苦労する事になります。インテークポートがとても大きいので、インマニをセットしてしまってからでもインテークバルブが目視出来ますからプッシュロッドのアジャストの際は便利です。

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まずはプッシュロッドカバーを付けずにプッシュロッドをセット。念には念を入れる必要性が後で分かるかと思います。

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T-manオリジナルのアジャスタブル・プッシュロッド。ロックナットが上下にあり、他には無い構造です。強度的に優れていますしアジャスト幅も広いので最悪ストックのTCプッシュロッドカバーしか無い場合でも何とかなりそうな感じ。

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完璧に上死点を出した状態で、タペットドライでプッシュロッドをアジャスト。そしてゆっくりとアウターカムギアのボルトヘッドを使ってクランクを回します。S&SやSEのツルシのボルトオン・チューニングキットなら兎も角、いきなりリアタイヤの回転でクランクを回すのは、この辺りのエンジン仕様では危険です。

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案の定、クランクがストップし回りません。リアタイヤで回していれば一発でバルブフェイスが曲がります。止まった場所で目視でもチェック。

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カムのオーバーラップ云々というレベルではなくバルブ開き始めからいきなりロックします。アジャスタブルプッシュロッドを少しずつ短くしながらもチェックしましたが、駄目なものは駄目。

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原因はT-manとSEの考え方の相違です。T-manの低速から全域でトルクフルな感じはカムの作り方そのものにもあったんですね。カム・プロフィールだけでは語れないものがあったのですが、何か引っかかっていたものが取れました。
因みにT-manのカムでもH−D純正ヘッドやT-manチューンのヘッドなら問題ありません。”ハリケーンヘッドだけ”が特殊なのです。

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ならば、カムをSEに交換します。当方が再度ボンネビルに行く事があれば使いたかった、レース用のカムに変えてみました。

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SEにはこのカムにはこのプッシュロッド、という専用のノンアジャスタブルのものがあり、軽量で強度は抜群ですのでレースでも使っています。レース用カムに合わせたロッド長のものも在庫していたので合わせて交換。

交換して数分置いてみましたが一向にロッドは回りません。
という事はT-man製のシリンダーのデッキハイトがストックとは微妙に異なると言う事です。ここはアジャスタブルで合わせたいと思います。

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メーカーが指定したキットで組めばこのような問題はまず起きませんが、イロイロと問題を克服して組み上げる事がスキルを上げる事に繋がると思います。まぁ壊れたら元も高もありませんが、、

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しかし、もう問題が起きませんように。。
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